1.2.2 テスト結果の差分出力
ファイル収集時に、差分出力機能を使用すると、ログファイルなどについては、テスト中に出力された部分だけをエビデンスとして取得することができます。これによってエビデンスとして不要な情報を削減することができます。ただし、テスト実施前に記録された部分も一部取得される場合があります。
差分出力機能使用時に出力されるファイルの例を次に示します。
- (例)
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差分前の行を3行出力するように設定
- 出力結果
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差分個所と差分前の行3行をファイルとして取得し、次の形式で出力されます。
差分出力機能を使用する場合、テスト開始時とファイル収集時に差分出力対象のファイルを取得し、それらを比較します。そのため、差分出力機能を使用しない場合と比較すると、テスト開始時にファイルを取得する分だけ通信量が増加します。これを緩和するため、HSIC-EMではテスト実施前ファイルとして、前回テスト実施後に取得したファイルを再利用します。これを差分出力用ファイルキャッシュと呼びます。
差分出力用ファイルキャッシュの有効期限は24時間です。有効期限が切れた場合、通常どおりテスト実施前に比較用ファイルを取得します。
差分出力用ファイルキャッシュのイメージを次に示します。
なお、キャッシュはテストIDに関係なく共通です。異なるテストIDで同名のファイルの差分を出力した場合でも、そのときに取得したファイルをテスト実施前の差分出力対象ファイルとして流用します。