Hitachi

Hitachi System Information Capture システム検証支援 テスト結果収集機能 


1.1 テスト結果収集機能とは

テスト結果収集機能は、Webアプリケーションのテスト実施時の結果(エビデンス)の収集作業を省力化し、テスト作業を効率的に実施するための支援ツールです。

テスト結果収集機能は、Webアプリケーションが実行したSQLなどのエビデンス収集を容易に実施する機能を提供します。

また、エビデンスをサーバで一括管理することで、次のことを支援します。

テスト結果収集機能は、以下の3つのプログラムから構成されます。

テストエビデンスの収集・報告書の作成支援

Webブラウザの画面、Webアプリケーションが実行したSQLなどのエビデンス収集を容易に実施する機能を提供します。

[図データ]

テスト結果収集機能の機能一覧

テスト結果収集機能には、以下の機能があります。

表1‒1 機能一覧

機能名

機能概要

機能を提供するHSICのプログラム

テスト結果(エビデンス)の収集と登録

(手動テストアシスト)

クライアント、APサーバなど複数のホストにあるテスト結果のファイルを収集します。収集したファイルをレポジトリサーバに登録して一括管理します。

HSIC-EM/HSIC-DSE

ファイル収集時、ログファイルなどに出力された内容のうち、テスト中に出力された部分だけをエビデンスとして取得できます。

HSIC-EM

アプリケーションが実行したSQLの自動取得

SQL出力機能

APサーバ上で動作するサーブレット/JSPを使用して作られたWebアプリケーションが実行するSQL文をファイル出力します。

HSIC-ECD

DB更新前後情報出力

SQL出力機能で出力したSQLが更新系SQLの場合、更新前後のテーブルに格納されている値をファイル出力します。

HSIC-ECD

SQL参照情報の出力

SQL出力機能で出力したSQLがSELECT文の場合、SELECT文で参照した情報をファイル出力します。

HSIC-ECD

アプリケーション固有情報の出力

テスト対象のアプリケーションを改造することなく、テスト対象アプリケーション固有の情報(メソッドの引数、変数など)をエビデンスとしてファイル出力するプラグインを作成できます。

HSIC-ECD

プロジェクト単位でのエビデンス管理

収集したエビデンスをプロジェクト単位でまとめて管理します。

HSIC-EM/HSIC-DSE

テストIDによるエビデンスの管理

収集したエビデンスをテストケースごとに割り当てたテストIDでまとめて管理します。

HSIC-EM/HSIC-ECD/HSIC-DSE

画面のキャプチャー

Webブラウザ、デスクトップの画面をキャプチャーして画像ファイルを出力します。

HSIC-EM

プレビューの表示

収集した画像ファイルのプレビューを表示します。拡大表示、不要な画像ファイルの削除もできます。

HSIC-EM

ログ表示

画面キャプチャーなどのイベントをログとして表示します。

HSIC-EM

テスト結果の一覧表示

テスト結果として収集したエビデンスの一覧を参照できます。大量のテストデータからユーザID、テストID、実行日時などで検索できます。

HSIC-DSE

エビデンスの比較

テスト結果として取得したエビデンスとHSIC-DSEに登録済みのエビデンスを比較します。比較結果は、エビデンスとしてHSIC-DSEに登録します。

HSIC-EM/HSIC-DSE

テスト結果の報告書の作成

エビデンスの整形

収集したエビデンスを整形してテスト結果の報告書を作成します。

HSIC-EM/HSIC-DSE

テスト結果の報告書の承認

作成した報告書を承認します。

HSIC-EM/HSIC-DSE

エビデンスのバックアップ

エビデンスの蓄積時や編集時に、ユーザが指定したフォルダにバックアップファイルを生成します。

HSIC-DSE

エビデンスの復元

HSIC-DSEが生成したバックアップファイルを基に、エビデンスを復元します。

HSIC-DSE

稼働状態監視

HSIC-DSEの稼働状態を監視できます。

HSIC-DSE

ユーザの管理

HSIC-DSEを利用するに当たり、役割に応じてユーザに権限を設定します。

HSIC-DSE