Hitachi

Hitachi System Information Capture 基本ガイド


5.1 システム検証支援基盤を使ってできることの一覧

このマニュアルで説明している機能以外にも、システム検証支援基盤には多種多様なテストを可能にしたり、テスト作業の効率向上をサポートしたりする機能があります。

システム検証支援基盤の機能のうち、このマニュアルでは詳細を説明していない機能を次に示します。これらの機能の詳細については、マニュアル「Hitachi System Information Capture リファレンス」を参照してください。

表5‒1 システム検証支援基盤の機能

やりたいこと(目的)

想定シーン

機能の名称

ミラーポートを使用しないで、テストデータを作成したい。

  • テスト計画

  • テスト実行

  • PCAP実行

  • PCAP形式ファイル

本番環境の既存システムが処理しているデータを、テストデータとしてリアルタイムに流用したい。

  • リグレッションテスト

  • 長期間、連続してテストデータを流し続けて、問題が発生しないことを確認する必要があるとき

並行実行

すべてのクライアントからのリクエストデータ(要求電文)を、時系列に処理したい。

クライアント間でやり取りされるデータに依存するテスト

シリアライズ処理

本番環境の既存システムからキャプチャしたデータの一部だけをテストデータとして使用したい。

  • 特定のクライアントおよびサーバのデータだけを使用したテスト

  • 特定の時間帯のデータだけを使用したテスト

フィルタリング

特殊なプロトコルを使用したい。

システム検証支援基盤がサポートしていないプロトコルのデータを使用したテスト

ユーザーテスト支援フレームワーク

本番環境の既存システムからキャプチャしたデータを編集してから、テストデータとして使いたい。

  • 異常値を含むデータを使ったテスト

  • キャプチャしたデータに個人情報が含まれているため、マスキングが必要

  • キャプチャしたデータが暗号化されているため、復号処理が必要

  • 蓄積ファイル編集ユーティリティー

  • UOC(User Own Coding)

レスポンスデータ(応答電文)を比較するときに、ユーザーデータ領域を比較したい。

ユーザーデータの内容に依存するテスト

データ比較UOC