3.2 テストデータを作成する
システム検証支援基盤のesstartコマンドのオプションで蓄積実行を指定して実行すると、テストデータを作成できます。
前提条件
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スーパーユーザー権限またはAdministrators権限でログインしている
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PATH環境変数が設定されている
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LD_LIBRARY_PATH環境変数が設定されている(Linuxの場合)
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システムテスト支援定義ファイルがシステム検証支援基盤のインストールディレクトリー/confに格納されている
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テスト識別子がHSIC00である
操作手順
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テストデータを作成するために、esstartコマンドを実行します。
esstart -g HSIC00 -a
本番環境の既存システムでやり取りされているリクエストデータ(要求電文)とレスポンスデータ(応答電文)が、蓄積ファイルとして生成されます。これらの蓄積ファイルが、テストデータです。
例のとおりにコマンドを実行した場合のファイル名およびファイルの生成場所を、次の表に示します。
表3‒1 蓄積ファイルの種類 データ種別
蓄積ファイルの名称と生成場所
本番環境のリクエストデータ
システム検証支援基盤のインストールディレクトリー/job/HSIC00/afile/req/HSIC00req00001
本番環境のレスポンスデータ
システム検証支援基盤のインストールディレクトリー/job/HSIC00/afile/rpy/HSIC00rpy00001
- 参考
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システム検証支援基盤は、データ種別ごとに最大10,000ファイルの蓄積ファイルを生成できます。蓄積ファイルの名称の末尾には、連番で00001から10000までの番号が付きます。
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テストデータの作成を終了するために、esstopコマンドを実行します。
なお、テストデータの作成の終了時刻をシステムテスト支援定義ファイルまたはesstartコマンドのオプションで指定している場合は、この手順は不要です。
esstop -g HSIC00
蓄積ファイルの生成処理が停止します。
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続けてほかのテスト用のテストデータを作成する場合は、その前に手順1.と手順2.で作成したテストデータをほかのディレクトリーに移動します。
- 参考
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テストデータ(蓄積ファイル)のファイル名は変更しないでください。
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テスト識別子が同じ場合、移動しなかったファイルは削除されます。
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