cblutsコマンド − バッチモードで単体テスト支援を実行する
cblutsコマンドは,単体テスト支援をコマンドプロンプトから操作するときに使います。
- 〈このページの構成〉
-
(1) すべてのテストケースを実行する場合
形式
cbluts -Test -Run 〔-InputPath プロジェクト情報ファイルのパス〕 〔-Detail〕 〔-Force〕 -Project テストプロジェクトファイルのパス
オプション
-Detail
サマリ情報に続けて,結果の詳細を出力するときに指定します。
サマリ情報は次に示す内容が出力されます。
-
総テストケース件数
-
テストケースの判定結果数
-
テストケースごとの判定結果一覧
-
カバレージ情報
このオプションを指定すると,サマリ情報に続いて,次の結果詳細が出力されます。
-
テストケースごとの判定結果
-
各テストケースの結果の値と判定結果の個数
-
データ項目ごとの結果の値と判定結果の詳細
-
各テストケースの結果の代入した値の個数
-
データ項目ごとの代入した値の詳細
-
ファイルシミュレーションで出力文を実行したときの結果の値と判定結果
-
ファイルシミュレーションで入力文を実行したときに代入した値
-Force
対応が取れないテストデータを発見した場合に,テスト実行を続行するときに指定します。この場合,対応が取れないテストデータはすべて削除されます。このため,事前にバックアップを取っておくことを推奨します。
このオプションを指定しない場合,対応が取れないテストデータを発見したときはテスト実行が中止されます。
-Project テストプロジェクトファイルのパス
実行対象のテストプロジェクトファイルのパスを指定します。
出力形式
サマリ情報の出力フォーマットを次に示します。△は半角空白を表します。
実行したテストプロジェクト△実行したテストプロジェクト名 △総テスト件数[実行した総テスト件数]△OK[OK判定のテストケース件数]△NG[NG判定のテストケース件数]△未判定[未判定のテストケース件数]△エラー[エラーのテストケース件数] △△*△テストケース名△判定結果(OK|NG|未判定) :
また,サマリ情報に続いて,カバレージ情報が出力されます。カバレージ情報のフォーマットを次に示します。
-
数値は,整数部分3けた,小数部分1けたで出力されます。
-
整数部分のうち,3けたに満たない場合は,先頭が空白で埋められます。
-
カバレージ対象外の場合は,「---」が出力されます。
△カバレージ情報 △△C0メジャー:△△75.0% // 整数部分が3けたに満たないため,先頭に空白が入る。 △△C1メジャー:△--- // カバレージ対象外のため,「---」が表示される。 △△S1メジャー:△100.0%
結果の詳細の出力フォーマットを次に示します。△は半角空白を表します。
実行したテストプロジェクト△実行したテストプロジェクト名△結果詳細 △△*△テストケース名△判定結果(OK|NG|未判定) △△△△実行環境ファイル△実行環境ファイル名 △△△△実行時環境変数 実行時環境変数 : △△△△結果の値と判定結果△件数件 △△△△テストデータ設定個所△レベル△データ項目名△値△16進表示の値△期待値△判定結果 : △△△△代入した値△件数件 △△△△テストデータ設定個所△レベル△データ項目名△値△16進表示の値 : △△△△出力文を実行したときの結果の値と判定結果 △△△△ファイル名△オープンモード△出力文△出力文の実行回数△出力文の場所△使用した期待値/実行した終了条件△レベル△データ項目名△値△16進表示の値△期待値△判定結果 : △△△△入力文を実行したときに代入した値 △△△△ファイル名△オープンモード△入力文△入力文の実行回数△入力文の場所△使用した代入値/実行した終了条件△レベル△データ項目名△代入値△16進表示の値△判定結果 :
- 終了コード
-
終了コード
意味
メッセージとの対応
0
正常終了しました。
EレベルおよびUレベルのエラーはありません。
1
エラーが発生して終了しました。
EレベルまたはUレベルのエラーが1つ以上あります。
(2) テストケースを削除する場合
形式
cbluts -TestCase -Delete {-Name テストケース名|-All} 〔-Quiet〕 -Project テストプロジェクトファイルのパス
オプション
(3) テストケースを一覧表示する場合
形式
cbluts -TestCase -List -Project テストプロジェクトファイルのパス
オプション
(4) CSVファイルをインポートする場合(フォルダ指定)
形式
cbluts -TestCase -Import -InputPath CSVファイルが格納されているフォルダパス 〔-Skip|-OverWrite|-Rename〕 〔-Recursive〕 -Project テストプロジェクトファイルのパス
オプション
-Skip
インポートするCSVファイルと同じ名前のテストケースがすでに存在する場合に,そのファイルのインポートをスキップします。
このオプションは,-OverWriteオプション,-Renameオプションと同時に指定できません。
-Skipオプション,-OverWriteオプション,-Renameオプションのどれも指定しなかった場合は,-Skipオプションが仮定されます。
-OverWrite
インポートするCSVファイルと同じ名前のテストケースがすでに存在する場合に,CSVファイルでそのテストケースを上書きします。
このオプションは,-Skipオプション,-Renameオプションと同時に指定できません。
-Skipオプション,-OverWriteオプション,-Renameオプションのどれも指定しなかった場合は,-Skipオプションが仮定されます。
-Rename
このオプションを指定すると,インポートするCSVファイルと同じ名前のテストケースがすでに存在する場合に,テストケースの名前を変更(名前の末尾に通し番号を追加)してファイルが取り込まれます。
このオプションは,-Skipオプション,-OverWriteオプションと同時に指定できません。
-Skipオプション,-OverWriteオプション,-Renameオプションのどれも指定しなかった場合は,-Skipオプションが仮定されます。
-Project テストプロジェクトファイルのパス
実行対象のテストプロジェクトファイルのパスを指定します。
出力形式
-
ファイルの取り込み中に表示されるメッセージの横に,進捗状況が[完了したファイル数/対象のファイルの総数]の形式で表示されます。
-
「完了したファイル数」の桁数が,「対象のファイルの総数」の総数より少ない場合は,先頭を半角空白で埋めて表示されます。
-
1つのファイルに対してメッセージが複数出力される場合は,すべてのメッセージの先頭に,[完了したファイル数/対象のファイルの総数]が付きます。
-
すべてのCSVのインポートが完了したときに表示されるメッセージ(KEDL1029T-I)の横には,進捗状況は表示されません。
出力フォーマットを次に示します。△は半角空白を表します。
[△△n/nnn]メッセージ : KEDL1029T-I テストケースCSVのインポートが完了しました。
- 終了コード
-
終了コード
意味
メッセージとの対応
0
正常終了しました。
インポート処理を中断するようなEレベルおよびUレベルのエラーはありません。
1
エラーが発生してインポート処理が中断しました。
インポート処理を中断させるEレベルまたはUレベルのエラーが1つ以上あります。
(5) CSVファイルをインポートする場合(ファイル指定)
形式
cbluts -TestCase -Import -InputPath CSVファイルのパス 〔-Skip|-OverWrite|-Rename〕 -Project テストプロジェクトファイルのパス
オプション
-Skip
インポートするCSVファイルと同じ名前のテストケースがすでに存在する場合に,そのファイルのインポートをスキップします。
このオプションは,-OverWriteオプション,-Renameオプションと同時に指定できません。
-Skipオプション,-OverWriteオプション,-Renameオプションのどれも指定しなかった場合は,-Skipオプションが仮定されます。
-OverWrite
インポートするCSVファイルと同じ名前のテストケースがすでに存在する場合に,CSVファイルでそのテストケースを上書きします。
このオプションは,-Skipオプション,-Renameオプションと同時に指定できません。
-Skipオプション,-OverWriteオプション,-Renameオプションのどれも指定しなかった場合は,-Skipオプションが仮定されます。
(6) テストケースをエクスポートする場合(テストケース指定)
形式
cbluts -TestCase -Export {-Name テストケース名|-All} -OutputPath 出力先フォルダパス 〔-Skip|-OverWrite〕 -Project テストプロジェクトファイルのパス
オプション
-Skip
エクスポートするテストケースと同じ名前のCSVファイルがすでに存在する場合に,そのテストケースのエクスポートをスキップします。
このオプションは,-OverWriteオプションと同時に指定できません。
-Skipオプション,-OverWriteオプションのどちらも指定しなかった場合は,-Skipオプションが仮定されます。
(7) テストケースをエクスポートする場合(ひな形)
形式
cbluts -TestCase -ExportTemplate -OutputPath 出力先フォルダパス 〔-Skip|-OverWrite〕 -Project テストプロジェクトファイルのパス
オプション
-Skip
ひな形.csvファイルがすでに存在する場合に,エクスポートをスキップします。
このオプションは,-OverWriteオプションと同時に指定できません。
-Skipオプション,-OverWriteオプションのどちらも指定しなかった場合は,-Skipオプションが仮定されます。
(8) プロジェクトファイルを作成する場合
形式
cbluts -TestProject -Create -Source COBOLソースファイルのパス 〔-InputPath プロジェクト情報ファイルのパス〕 -Project テストプロジェクトファイルのパス
オプション
-Project テストプロジェクトファイルのパス
実行対象のテストプロジェクトファイルのパスを指定します。ここで指定したパスでプロジェクトファイルが作成されます。
ファイル形式
プロジェクト情報ファイルに記述する各項目については,「8.4.3 プロジェクト情報を設定する」を参照してください。ただし,< COBOLSourceFile >要素は指定していても無視される点で,動作が異なります。
- 終了コード
-
終了コード
意味
メッセージとの対応
0
正常終了しました。
EレベルおよびUレベルのエラーはありません。
1
エラーが発生して終了しました。
EレベルまたはUレベルのエラーが1つ以上あります。
(9) プロジェクト情報ファイルを出力する場合
形式
cbluts -TestProject -Export -OutputPath プロジェクト情報ファイルのパス 〔-Skip|-OverWrite〕 -Project テストプロジェクトファイルのパス
オプション
-Skip
プロジェクト情報ファイルがすでに存在する場合に,エクスポートをスキップします。
このオプションは,-OverWriteオプションと同時に指定できません。
-Skipオプション,-OverWriteオプションのどちらも指定しなかった場合は,-Skipオプションが仮定されます。
-OverWrite
プロジェクト情報ファイルがすでに存在する場合に,そのファイルを上書きします。
このオプションは,-Skipオプションと同時に指定できません。
-Skipオプション,-OverWriteオプションのどちらも指定しなかった場合は,-Skipオプションが仮定されます。
-Project テストプロジェクトファイルのパス
実行対象のテストプロジェクトファイルのパスを指定します。
出力形式
プロパティ情報は,設定されていないものも含めてすべて出力されます。
要素 |
備考 |
|||
---|---|---|---|---|
<CblUnitTestSupport> |
− |
|||
<Property> |
− |
|||
<ProjectName> |
− |
|||
<ProgramName> |
− |
|||
<WorkingFolder> |
− |
|||
<COBOLSourceFile> |
− |
|||
<TargetProgramType> |
− |
|||
<CompilerOptions> |
コンパイラオプションがないときも出力されます。 |
|||
<CompilerOption> |
コンパイラオプションの指定がないときは,空の要素が1つ出力されます。 複数のコンパイラオプションが指定されているときは,1つの要素にまとめて出力されます。 |
|||
<CompilerEnvironmentVariables> |
コンパイラ環境変数がないときも出力されます。 |
|||
<CompilerEnvironmentVariable> |
コンパイラ環境変数の指定がないときは,空の要素が1つ出力されます。 複数のコンパイラ環境変数が指定されている場合は,1つの設定につき1つの要素で出力されます。 |
|||
<LinkFiles> |
リンクするファイルの指定がないときも出力されます。 |
|||
<LinkFile> |
リンクするファイルが指定されていないときは,空要素が1つ出力されます。 複数のファイルが指定されている場合は,1つのファイルにつき1つの要素で出力されます。 |
|||
<RuntimeEnvironmentFile> |
実行環境ファイルの指定がない場合は,空要素として出力されます。 |
|||
<RuntimeEnvironmentVariables> |
実行時環境変数がないときも出力されます。 |
|||
<RuntimeEnvironmentVariable> |
実行時環境変数の指定がないときは,空の要素が1つ出力されます。 |
|||
<Stub> |
スタブの情報がないときも出力されます。 |
|||
<ConstantNames> |
「CALL 定数で呼び出す副プログラム名」の対象がない場合でも出力されます。 |
|||
<ConstantName> |
「CALL 定数で呼び出す副プログラム名」の対象がない場合は,空要素が1つ出力されます。 対象のプログラムのチェックがON,OFFに関係なく出力されます。1つのプログラム名につき,1つの要素で出力されます。 |
|||
<IdentNames> |
「CALL 一意名で呼び出す副プログラム名」の対象がない場合でも出力されます。 |
|||
<IdentName> |
「CALL 一意名で呼び出す副プログラム名」の対象がない場合は,空要素が出力されます。 対象のプログラムのチェックがON,OFFに関係なく出力されます。1つのプログラム名につき,1つの要素で出力されます。 |
|||
<FileNames> |
「入出力するファイル名」の対象がなくても,出力されます。 |
|||
<FileName> |
「入出力するファイル名」の対象がない場合は,空要素が出力されます。 対象のファイルのチェックがON,OFFに関係なく出力されます。1つのファイル名につき,1つの要素で出力されます。 |
各要素の説明は,「11.2 プロジェクト情報ファイルの構成要素」を参照してください。
- 終了コード
-
終了コード
意味
メッセージとの対応
0
正常終了しました。
EレベルおよびUレベルのエラーはありません。
1
エラーが発生して終了しました。
EレベルまたはUレベルのエラーが1つ以上あります。
(10) プロジェクト情報を設定する場合
形式
cbluts -TestProject -Import -InputPath プロジェクト情報ファイルのパス 〔-Quiet〕 -Project テストプロジェクトファイルのパス
オプション
-Project テストプロジェクトファイルのパス
実行対象のテストプロジェクトファイルのパスを指定します。
ファイル形式
各要素の説明は,「11.2 プロジェクト情報ファイルの構成要素」を参照してください。
- 終了コード
-
終了コード
意味
メッセージとの対応
0
正常終了しました。
EレベルおよびUレベルのエラーはありません。
1
エラーが発生して終了しました。
EレベルまたはUレベルのエラーが1つ以上あります。
(11) カバレージ情報を表示する場合
形式
cbluts -TestResult -DisplayCoverage -Project テストプロジェクトファイルのパス
オプション
-Project テストプロジェクトファイルのパス
実行対象のテストプロジェクトファイルのパスを指定します。
出力形式
カバレージ情報が出力されます。カバレージ情報のフォーマットを次に示します(△は半角空白)。
-
数値は,整数部分3けた,小数部分1けたで出力されます。
-
整数部分のうち,3けたに満たない場合は,先頭が空白で埋められます。
-
カバレージ対象外の場合は,「---」が出力されます。
△カバレージ情報 △△C0メジャー:△△75.0% // 整数部分が3けたに満たないため,先頭に空白が入る。 △△C1メジャー:△--- // カバレージ対象外のため,「---」が表示される。 △△S1メジャー:△100.0%
- 終了コード
-
終了コード
意味
メッセージとの対応
0
正常終了しました。
EレベルおよびUレベルのエラーはありません。
1
エラーが発生して終了しました。
EレベルまたはUレベルのエラーが1つ以上あります。
(12) カバレージ情報をクリアする場合
形式
cbluts -TestResult -ClearCoverage 〔-Quiet〕 -Project テストプロジェクトファイルのパス
オプション
(13) 実行結果を削除する場合
形式
cbluts -TestResult -Delete {-Name 実行結果名|-All} 〔-Quiet〕 -Project テストプロジェクトファイルのパス
オプション
(14) 実行結果を一覧表示する場合
形式
cbluts -TestResult -List -Project テストプロジェクトファイルのパス
オプション