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COBOL2002 Professional Tool Kit 単体テスト支援ガイド


10.7 [スタブ設定ページ]

単体テストを実行するときに必要になるスタブ(ダミーの副プログラムまたはファイル)を設定する画面です。

[プロジェクト]−[スタブ設定ページを表示]メニューを選択すると表示されます。

ダミーの副プログラムまたはファイルに対するCALL文や入出力文の前後に中断点を設定すると,引数・レコードなどに対する値の設定や表示もできます。

単体テストでコンパイルエラーになったときは,単体テストは実行されません。このとき,[スタブ設定ページ]は操作できません。

[図データ]

[CALL 定数で呼び出す副プログラム名]

テスト対象のCOBOLプログラムが呼び出す副プログラム名の一覧が表示されます。ダミーの副プログラムを作成する場合は,チェックボックスをオンにします。呼び出す副プログラムの実体がある場合はオフにします。

[CALL 一意名で呼び出す副プログラム名]

テスト対象のCOBOLプログラムが一意名で呼び出す副プログラム名を入力する領域です。ダミーの副プログラムを作成する場合は,プログラム名を指定します。プログラム名は,1行に1つの名前を入力します。

呼び出す副プログラムの実体がある場合はプログラム名を指定しないでください。

[入出力するファイル名]

テスト対象のCOBOLプログラムが呼び出すファイル名と,定義されたプログラム名の一覧が,次の形式で表示されます。

ファイル名(最外側のプログラム名/最外側のプログラム名または内側のプログラム名)

ダミーのファイルを作成する場合はチェックボックスをオンにします。ファイルの実体がある場合はオフにします。

[入出力するファイル名]の表示規則を次に示します。

  • 対象のファイルにEXTERNAL指定がある場合は,ファイル名の後ろに「<EXTERNAL>」を付けて表示されます。

    (例)

    FILE1△<EXTERNAL>

    △:半角空白を示します。

  • 表示するファイル名は,次に示す順番で表示されます。

    優先順位1:ファイル名

    優先順位2:定義場所(行番号の若い順)

  • [スタブ設定ページ]の[入出力するファイル名]では,対象のファイルにEXTERNAL指定がある場合は,どれか1つのチェックボックスをオンにすると,ほかのEXTERNAL付きのファイルは非活性になります。このとき,チェックボックスはオフのまま非活性になります。

    (例)

□ FILE1(MAIN/MAIN) <EXTERNAL>
□ FILE1(MAIN/IREKO) <EXTERNAL>
□ FILE1(STACK/STACK) <EXTERNAL>

上記の場合,FILE1のチェックボックスをオンにすると次の状態になります。

■ FILE1(MAIN/MAIN) <EXTERNAL>
□ FILE1(MAIN/IREKO) <EXTERNAL>…(チェックがオフのまま非活性)
□ FILE1(STACK/STACK) <EXTERNAL>…(チェックがオフのまま非活性)

■:チェックオン,□:チェックオフ

  • 03-04以前のバージョンで作成したテストプロジェクトにEXTERNAL指定のファイルが含まれ,[スタブ設定ページ]で同名のEXTERNAL指定のファイルが複数チェックされていた場合,テストプロジェクトを開いたときの動作は次のようになります。

    ・同名のEXTERNAL指定のファイルが複数チェックされたまま開く

    ・すべてのファイルについて,同名のファイルでチェックボックスがオンのファイルが1つだけの状態になった場合,活性/非活性が制御される

注※

警告メッセージが出力され,同名のEXTERNAL指定のファイルのうち,どれか1つのファイルのチェックボックスだけをオンにする必要があります。どれか1つを選択しない(同名のほかのファイルのチェックボックスをオフにしない)ままテスト実行またはテストプロジェクトの保存をしようとした場合,エラーメッセージを出力して処理が中止されます。

また,COBOLソースファイルの解析時に複数のチェックボックスがオンの状態である場合(複数のチェックボックスがオンの状態を解消しないまま解析をした場合)に警告メッセージが出力されます。