Hitachi

COBOL2002 Professional Tool Kit 単体テスト支援ガイド


1.1 単体テスト支援とは

単体テスト支援とは,開発中のCOBOLプログラムの単体テストをGUIの操作で実行できるようにする機能です。

単体テスト支援を使えば,ダミーの主プログラム,副プログラムが自動的に作成されるため,連動するプログラムやファイルなどの環境が整わない段階でもプログラムをテストできます。さらに,ファイルへの入出力処理に代わる操作(シミュレーション)ができます。

[図データ]

テスト項目は,GUIでテストケースを作成し,複数のテストケースをテストプロジェクトとして管理できます。テスト項目をGUIで確認できるため,コマンド文字列の入力に比べるとテスト項目の設定やテスト結果の管理がしやすくなります。これによって,プログラムのデバッグ,カバレージ実行の手間を軽減できます。

単体テスト支援の画面で設定したテストケースの情報をCSVファイルとしてエクスポートおよびインポートできます。多数のテストデータの設定を外部ツールで効率良く作成/編集するときに使用できます。

テストの実行では,必要な処理だけをテストできるように,プログラムの開始時と中断点で設定する値を指定します。また,中断点およびプログラム終了時でデータ項目の値が正しいかどうかを判定できます。

[図データ]