11.2 バッチモードで影響範囲の解析結果または調査対象関連一覧の出力を実行するコマンド
バッチモードで影響範囲の解析と解析結果の出力,または調査対象関連一覧の出力をするcbldiaコマンドの説明です。
cbldiaコマンドには,次の機能があります。
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影響範囲を解析した結果をCSVファイルおよびタグファイルに出力する
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調査対象に指定したデータ項目の調査対象関連一覧をCSVファイルに出力する
コマンドのオプションに共通の規則を次に示します。
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オプション名は,英大文字と英小文字を区別しません。
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オプションの先頭文字はハイフン(-)です。
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オプションの区切り文字(コンマ(,),セミコロン(;))の前後には,空白文字は指定できません。
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オプションの指定に構文誤りがある場合は,エラーメッセージを出力して,処理を中止します。
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オプションの引数またはサブオプションに無効な値を指定した場合は,エラーメッセージを出力して,処理を中止します。
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繰り返し指定が許されないオプションが繰り返し指定された場合は,後ろに指定した方が有効です。
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オプションの引数に空白文字が含まれる場合は,引用符(")で囲んでください。
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オプションの引数には,ハイフン(-)で始まる文字列は指定できません。
コマンドの注意を次に示します。
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オプションの引数に区切り文字と同じ文字を含む場合は,動作は保証されません。
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書き込みファイルを指定する場合は,ファイルパスとして有効な文字列を指定してください。
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ほかのツールが組み込みデータベースにアクセスしている場合,およびほかのユーザが組み込みデータベースにアクセスしている場合,エラーメッセージが出力されてコマンドが終了します。
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cbldiaコマンドを実行すると,調査対象データ項目ごとにCSVファイルが分割して出力されるため,調査対象データ項目が多くのCOBOLソースファイルで使われている場合は,CSVファイルの数が増加します。
調査対象のCOBOLソースファイルの数が多い場合,調査対象データ名にワイルドカードを使用することは推奨しません。また,CSVファイルが増える場合は,cbldiaコマンドの実行ごとに-OutDirオプションを指定し,CSVファイルの出力先をコマンド実行ごとに変えることを推奨します。
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[Ctrl]+[C]キーでコマンドを強制終了した場合は,解析処理が途中でキャンセルされます。
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影響波及する対象がない場合,解析結果はファイルに出力されません。
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出力ファイルと同じ名前のファイルが存在する場合は上書き保存されます。
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cbldiaコマンドの実行時には進捗メッセージが出力されます。
(例1)影響範囲の解析結果を出力する場合
KEDL3002E-I 調査対象データ項目の設定を開始します。 KEDL3003E-I 調査対象データ項目を 3 個設定しました。(処理時間:0分 0.206秒) KEDL3006E-I 解析範囲を設定しました。(全プログラム:123456 個) KEDL3010E-I 解析開始 2018/11/28 15:21:05, 進捗:1/3,対象:A [MAIN2] KEDL3011E-I 解析完了 2018/11/28 15:31:37,影響: 123456[ 1234567] KEDL3010E-I 解析開始 2018/11/28 15:31:38, 進捗:2/3,対象:B [MAIN2] KEDL3011E-I 解析完了 2018/11/28 15:33:27,影響: 1234[ 123] KEDL3010E-I 解析開始 2018/11/28 15:33:28, 進捗:3/3,対象:C [MAIN2] KEDL3011E-I 解析完了 2018/11/28 15:35:17, 影響: 34567[ 12345] KEDL3005E-I 全解析終了(処理時間:14分 12.012秒)
(例2)調査対象関連一覧を出力する場合
KEDL3002E-I 調査対象データ項目の設定を開始します。 KEDL3003E-I 調査対象データ項目を 34 個設定しました。(処理時間:0分 0.200秒) KEDL3012E-I 調査対象関連一覧ファイルの出力が完了しました。(処理時間:0分 0.306秒)
メッセージの表示については,「cbldiaコマンド − 解析状況を表示する」を参照してください。