11.1 データベースを操作するコマンド
データ影響波及分析用データベースを操作するcbldraコマンドの説明です。
cbldraコマンドは,COBOL2002コンパイラ(ccbl2002コマンド)を呼び出してCOBOLソースファイルを解析し,影響範囲の解析のための解析情報をサブシステム名とモジュール名で指定されたデータ影響波及分析用データベース内の所定の位置に格納するツールです。
コマンドの注意を次に示します。
-
同じオプションが指定された場合は,後ろに指定した方が有効です。ただし,サブオプションが異なる場合は別のオプションとして扱われます。
-
オプション名は,英大文字と英小文字を区別しません。
-
オプションの区切り文字(コンマ(,),セミコロン(;))の前後には,空白文字は指定できません。
-
ファイル名およびフォルダ名に空白文字が含まれる場合は,引用符(")で囲んでください。
-
オプションの引数には,ハイフン(-)で始まる文字列は指定できません。
-
[Ctrl]+[C]キーでコマンドを強制終了した場合は,処理中のCOBOLソースファイルの解析情報の格納処理がロールバックされ,その直前のコンパイルが成功したCOBOLソースファイルの解析情報までがデータベースに格納された状態になります。
-
DEFAULTサブシステムは,COBOLソースファイルの解析情報を格納する目的で最初にデータベースに接続したときに,cbldraコマンドの-SubSystemオプションの指定に関係なく作成されます。
-
コンパイルに必要なコンパイラオプションは,環境変数CBLCOPT2002に指定してください。また,-SrcListコンパイラオプションの指定があれば,コンパイルリストがコンパイルの成果物として出力されます。
-
COBOL2002コンパイラでエラーになった場合は,COBOL2002コンパイラのエラーメッセージが出力されます。SレベルまたはUレベルを検出した場合,データベースは更新されません。
-
オプションの引数には,COBOLソースファイルの拡張子と同じ名前は指定しないでください。
-
オプションの引数に区切り文字と同じ文字を含む場合は,動作は保証されません。
-
シフトJIS以外の文字コードで書かれたCOBOLソースファイルは指定しないでください。
- 〈この節の構成〉