9.1.1 COBOLソース解析を実行できない
COBOLソース解析を実行できない事例への対処です。
次に示す事例について説明します。
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COBOLソース解析の起動に失敗した
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COBOLソース解析の操作で予期しないエラーが発生する
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解析結果がエラーになる
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解析ログ,操作ログのエラーが出力される
- 〈この項の構成〉
(1) COBOLソース解析の起動に失敗した
COBOLソース解析の起動に失敗する理由は次のことが考えられます。
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同じWindowsマシンでDBユティリティを起動している。
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Windows Serverの場合,ほかのユーザーがCOBOLソース解析を使用している。
1. の場合は,DBユティリティをいったん終了してから,COBOLソース解析を起動してください。
2. の場合は,ほかのユーザーが使用し終わるのを待ってから,COBOLソース解析を起動してください。
(2) COBOLソース解析の操作で予期しないエラーが発生する
次のことが考えられます。
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[解析生成オプション設定]画面の[生成ドキュメント]タブで指定できる出力先フォルダのパス名の最大長(167文字)を超えるパス名を指定すると,ソース解析情報の生成中に予期しないエラーが発生することがあります。
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「KEDL1213A-E 予期しないエラーが発生しました」のエラーが発生した場合,ODBCデータソースの作成で,hirdb.iniのパスに誤りがあることが考えられます。
正しいパス名を指定してください。
ODBCデータソースの作成については,マニュアル「COBOL2002 Professional製品 導入ガイド」を参照してください。
(3) 解析結果がエラーになる
COBOL2002でコンパイルエラーがないCOBOLソースファイルを解析しているかどうかを確認してください。
COBOLソースファイルの解析でエラーになった場合は,次のことが考えられます。
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COBOLソース解析でサポートしていないCOBOL2002の機能を使用してコーディングされている
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登録集原文をCOBOLソースファイルとして解析している
原因によって,エラーの結果が異なります。詳細は,「10. COBOLソース解析の仕様範囲のリファレンス」を参照してください。
なお,機能キャラクタを含むCOBOLソースファイルを解析するため,コンパイラオプションを選択して解析エラーになった場合は,COBOLエディタの[オプション]−[カスタマイズ]メニューから,カスタマイズダイアログボックスの[表示]タブにある[機能キャラクタの設定]で[グラフィック]オプションを選択して,COBOLソースが72カラム以内に収まっているかを確認してください。72カラム以内に収まっていないときは,72カラム以内に収まるようにCOBOLソースを変更してください。
(4) 解析ログ,操作ログのエラーが出力される
解析ログファイル,操作ログファイルをエディタなどのほかのプログラムで開いていないか確認してください。
解析ログファイル,操作ログファイルを開いているプログラムを終了し,COBOLソース解析を実行してください。