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COBOL2002 Professional Tool Kit COBOLソース解析ガイド


7.3.13 [プログラム階層図]画面

プログラムの呼び出しの階層を表示する画面です。

[プログラム一覧]画面から[プログラム詳細]画面を表示して「プログラム階層図」をクリックすると表示されます。該当するプログラムノードは,[プログラム階層図]画面の最上部に表示されます。

プログラム階層図の構成を次の図に示します。共通プログラムとは,呼出元プログラムが2つ以上あるプログラムのことです。

図7‒17 プログラム階層図の構成

[図データ]

階層のルートノードには,主プログラムと未使用の外部プログラムが表示されます。各プログラムのノードでは,ファイルおよび表(DB)のアクセス情報が付属情報として表示され,CALL文で呼び出すプログラムが子ノードとして表示されます。

子ノードのプログラムが共通プログラムでない場合は,そのプログラムの先の階層も表示されます。子ノードのプログラムが共通プログラムの場合は終端となり,プログラムの先の階層は表示されませんが,「共通プログラム名」をクリックすると,共通プログラムをルートノードとする[プログラム階層図(共通プログラム)]画面に遷移します。

注意事項
  • プログラム階層図では,使用プログラム内のCALL文に呼び出し先として指定されたプログラムは,CALL文がデッドコードかどうかに関係なく,常に使用プログラムとして扱われます。

  • [プログラム詳細]画面上部の[プログラム階層図]をクリックして[プログラム階層図]画面を表示した際,画面にページ末尾のラインが表示されている場合は,該当するプログラムノードが[プログラム階層図]画面の最上部に位置付いていないことがあります。該当するプログラムノードは[プログラム階層図]画面内に表示されますが,ページ末尾が表示されていることで,表示位置より上にスクロールできないためです。

図7‒18 プログラム階層図

[図データ]

図7‒19 共通プログラムをルートとするプログラム階層図

[図データ]

[プログラム名]

見出し部のプログラム名称(PROGRAM-ID)です。

呼出元プログラムから一意名指定のCALL文で呼び出されている場合は,次の文字列が表示されます。

  • プログラム名称(AUTO)

    一意名指定のCALL文の自動解決機能で呼び出し先として解決されたプログラムのときに表示されます。

  • プログラム名称(FILE)

    一意名呼び出し対応付けファイルで呼び出し先として解決されたプログラムのときに表示されます。

注意事項

一意名指定のCALL文の自動解決機能と,一意名呼び出し対応付けファイルの両方で呼び出し先として解決されたプログラムのときは,「プログラム名称(AUTO)」が表示されます。

  • (一意名)

    一意名指定のCALL文の呼び出し先が自動解決機能や一意名呼び出し対応付けファイルで解決されなかったときに表示されます。

「プログラム名」をクリックすると,各プログラムの[プログラム詳細]画面の「プログラム概要」に遷移します。

[共通プログラム名(ルートノード)]

共通プログラム(呼出元プログラムが2つ以上あるプログラム)の名称です。

「共通プログラム名(ルートノード)」をクリックすると,[プログラム詳細]画面の「プログラム概要」に遷移します。

[共通プログラム名(終端ノード)]

呼出元プログラムから呼び出されている共通プログラムの名称です。

一意名指定のCALL文で呼び出されている場合は,次の文字列が表示されます。

  • 共通プログラム名称(AUTO)

    一意名指定のCALL文の自動解決機能で呼び出し先として解決された共通プログラムのときに表示されます。

  • 共通プログラム名称(FILE)

    一意名呼び出し対応付けファイルで呼び出し先として解決された共通プログラムのときに表示されます。

注意事項

一意名指定のCALL文の自動解決機能と,一意名呼び出し対応付けファイルの両方で呼び出し先として解決されたプログラムのときは,「共通プログラム名称(AUTO)」が表示されます。

「共通プログラム名(終端ノード)」をクリックすると,主プログラムの場合は主プログラムをルートとするプログラム階層図に遷移し,主プログラムでない場合は共通プログラムをルートとする別の[プログラム階層図(共通プログラム)]画面に遷移します。

[コメント行の文字列]

プログラムコメント(プログラムの機能を要約するコメント)の文字列です。

[解析生成オプション設定]画面の[プログラムコメント抽出]タブで[プログラムコメントを抽出する]にチェックすると,条件に従って抽出されたコメントが表示されます。[プログラムコメント抽出]タブについては,「5.2.3 [プログラムコメント抽出]タブ」を参照してください。

[ファイル名]

プログラム内の入出力文で使用されているファイル名です。

「ファイル名」をクリックすると,[ファイル詳細]画面に遷移します。

[アクセス種別(ファイル)]

ファイルを使用しているプログラム内の入出力文です。表示される文字を次に示します。複数の入出力文で使用している場合は,R/RWのように「/」で区切って表示されます。

  • R:READ

  • W:WRITE

  • RW:REWRITE

  • D:DELETE

[表名]

プログラム内の埋め込みSQL文で使用されている表名です。

「表名」をクリックすると,[表(DB)詳細]画面に遷移します。

[アクセス種別(表)]

プログラム内の表操作の入出力種別(CRUD操作種別)です。表示される文字の意味を次に示します。

  • C

    生成(Create)の表操作(INSERT文)です。

  • R

    読み取り(Read)の表操作(SELECT/FETCH/問合せを実行するSQL文)です。

  • U

    更新(Update)の表操作(UPDATE文)です。

  • D

    削除(Delete)の表操作(DELETE/PURGE/TRUNCATE/DROP TABLE文)です。

プログラム内で複数の埋め込みSQL文を使用している場合は,表名ごとにアクセス種別はまとめて表示されます。まとめられたアクセス種別はC,R,U,Dの順序で表示されます。

例えば,UPDATE文とSELECT文が定義されている場合,「RU」と表示されます。