6.2 メッセージの説明の形式(テストデバッグ時のメッセージ)
このマニュアルでは,テストデバッグ時のメッセージを次の形式で記載します。
- KCCCnnnnT-x
-
メッセージテキスト
- 要因
-
メッセージの説明を示す。
- (S)
-
システムの処置を示す。
- (O)
-
オペレータの処置を示す。
- (P)
-
プログラム作成者の処置を示す。
メッセージ中の可変の埋め字部分は*** n ***(nは数字)で示します。
各メッセージに付けられる情報を次に示します。
-
エラーコード【PC】
エラーが発生したWindowsの関数に対応付けられた3けたの番号(エラーコード番号)を示します。エラーコード番号と関数名との対応を,次に示します。
表6‒1 テストデバッグ時のエラーコード番号と関数名【PC】 エラーコード番号
関数名
エラーの詳細
001
ReadProcessMemory
Microsoft Visual C++のヘルプやMSDN(Microsoft Developer Network)など,MicrosoftのC/C++に関するマニュアルを参照のこと。
002
WriteProcessMemory
003
GetThreadContext
004
SetThreadContext
005
ContinueDebugEvent
006
DebugActiveProcess
007
CreateEvent
009
CreateThread
010
WaitForSingleObject
012
DebugActiveProcess,
ContinueDebugEvent,
WaitForDebugEvent,
TerminateProcess,
SuspendThread,
ResumeThread,
ReadProcessMemory,
WriteProcessMemory,
GetThreadContext,
SetThreadContext,
SetEvent,
CloseHandle
-
詳細コード【PC】
Windowsの関数で発生したエラーの詳細(詳細コード番号)を示します。値が設定されていない場合は***が表示されます。主な詳細コード番号とエラーの内容を次に示します。
表6‒2 テストデバッグ時のエラーの詳細コード番号とエラーの内容【PC】 詳細コード番号
エラーの内容
2
指定したファイルを見つけられません。
3
指定したパスを見つけられません。
4
ファイルのオープンに失敗しました。
5
アクセスが拒否されました。
8
利用できる格納領域が不足しているため,このコマンドを実行できません。
10
環境が不正です。
12
無効なアクセスコードです。
14
利用できる格納領域が不足しているため,操作を完了できません。
19
書き込み禁止のメディアが指定されています。
29
指定されたデバイスへの書き込みができません。
30
指定されたデバイスからの読み取りができません。
32
ほかのプロセスによってファイルが使用されているため,ファイルにアクセスできません。
33
ほかのプロセスによってファイルの一部分が施錠されているため,ファイルにアクセスできません。
36
共有するためにオープンしたファイルが多過ぎます。
39
ディスクの領域が不足しました。
51
利用できないリモートコンピュータが指定されています。
54
ネットワークがビジー状態にあります。
59
ネットワークで予期しないエラーが発生しました。
80
ファイルが存在しています。
82
フォルダまたはファイルが作成できない状態です。
112
ディスク上の容量が不足しています。
123
ファイル名,ディレクトリ名,またはボリューム ラベル名に構文上の誤りがあります。
164
これ以上スレッドを作成できません。
183
すでに存在するファイルを作成しようとしました。
998
指定されたメモリ位置へのアクセスは無効です。
-
SCODE【PC】
OLE2インタフェースで発生したエラー情報のSCODEを表します。
-
エラーコード【UNIX】
エラーが発生したシステムの関数・マクロに対応付けられた3けたの番号(エラーコード番号)を示します。エラーコード番号と関数名・マクロ名との対応を,次に示します。
表6‒3 テストデバッグ時のエラーコード番号と関数名・マクロ名【UNIX】 エラーコード番号
関数名・マクロ名
エラーの詳細
101
access
各システムのシステム関数に関するマニュアルを参照のこと。
102
close
103
creat
104
exec
105
fcntl
106
fork
107
fstat
108
lseek
109
open
110
ptrace※1
111
read
112
stat
113
time
114
unlink
115
write
116
writev※2※3
117
lseek64※2
118
mkstemp※1※3
119
getcwd※1※3
120
lstat※1※3
121
readlink※1※3
122
tempnam※2※4
123
kill※5
201
getthrds※2
202
pipe※4
203
pread※3
204
pstat_getproc※4
205
pwrite※3
206
ttrace※4
207
ttrace_wait※4
208
waitpid
209
waitid※4
213
opendir※5
214
readdir※5
215
closedir※5
301
fclose
302
fopen
303
fread
304
fseek
305
fwrite
306
system
307
pthdb_session_init※2
308
pthdb_session_pthreaded※2
309
pthdb_session_update※2
310
pthdb_pthread※2
311
pthdb_pthread_ptid※2
312
pthdb_pthread_tid※2
313
pthdb_session_destroy※2
314
rd_init※3
315
rd_new※3
316
rd_event_enable※3
317
rd_event_addr※3
318
rd_event_getmsg※3
319
rd_loadobj_iter※3
320
td_init※3
321
td_ta_new※3
322
td_ta_thr_iter※3
323
td_thr_get_info※3
324
td_ta_set_event※3
325
td_ta_event_addr※3
326
td_thr_event_getmsg※3
327
td_ta_map_id2thr※3
-
詳細コード【UNIX】
システムの関数・マクロで発生したエラーの詳細(詳細コード番号)を示します。値が設定されていない場合は***が表示されます。なお,「表6‒3 テストデバッグ時のエラーコード番号と関数名・マクロ名【UNIX】」のエラーコード番号314〜327のシステムの関数でエラーが発生した場合の詳細コードは,関数の戻り値となります。詳細コード番号とエラーの内容を次に示します。
表6‒4 テストデバッグ時の詳細コード番号とエラーの内容【UNIX】 詳細コード番号
エラーの内容
2
指定したファイルを見つけられません。
3
プロセスが発見できないか,またはプロセスにアクセスできません。
4
シグナル(割り込みまたは中止など)がシステムコール中に発生しました。
5
入出力エラーが発生しました。
11
実行中のプロセスの総数がシステムによって決められた制限を超えました。
12
領域が不足しました。
13
アクセスが拒否されました。
24
オープンするファイルの個数がシステムによって決められた制限を超えました。
28
ディスク領域が不足しました。