付録C.1 XML連携機能,XML連携機能の実行ライブラリの制限事項
- 〈この項の構成〉
(1) DTD,DDFの制限事項
(a) XMLの仕様
-
名前空間(ネームスペース)は使用できません。
-
XML宣言,文書の型宣言,要素宣言,属性リスト宣言,および実体宣言以外の宣言は,使用できません。それぞれの宣言の注意事項は,「2.1.2 XML連携機能で扱えるDTDの形式」を参照してください。
-
elemName属性に指定した名称について,XML規格のチェックはしていません。
(b) COBOLの仕様
-
再帰的な構造のXML要素を,COBOL集団項目に対応づけることはできません。
-
次のような構成の混合内容は,DDLで対応づけられません。
<!ELEMENT 要素A (#PCDATA | 要素B)*>
-
DTDで,グループ内に同じXML要素を記述できません。
<!ELEMENT 要素A (要素B, 要素C, 要素B)>
(2) 製品の制限事項
-
XMLアクセスルーチンの引数に指定するポインタ項目に対して,NULL値や不当なアドレスを指定した場合,動作は保証しません。
-
XML対応COBOLプログラムでは,2GBを超えるXMLドキュメントを扱えません。
-
XMLドキュメントにアクセスすると,メモリ所要量は実際のファイルサイズより大幅に大きくなる場合があります。32bit版アプリケーションでは,一つのプロセスで扱える仮想アドレス空間の制限が2GBのため,実際のファイルサイズが2GB未満であっても,XML連携機能が使用するメモリ所要量が2GBを超えると,メモリ不足で実行時エラーとなります。アクセスするXMLドキュメントを分割するなど,メモリ所要量が2GBを超えないようにしてください。