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COBOL2002 XML連携機能ガイド


3.5 XMLドキュメント読み込み時に設定される入出力データ情報項目

入出力データ情報定義機能を使用すると,XMLドキュメント入力時に入力した要素および属性の入力状態が入出力データ情報項目に設定されます。

DDLの各要素で設定される入出力データ情報項目の意味を表 3-7に示します。

表3‒7 XMLドキュメント読み込み時の入出力データ情報項目の値

入出力データ情報項目

Array要素

Group要素

Item要素

AttrItem要素

アクセス情報フラグ

要素の入力状態によって設定される値が異なる。詳細については,表 3-8を参照すること。

要素の入力状態によって設定される値が異なる。詳細については,表 3-8を参照すること。

要素の入力状態によって設定される値が異なる。詳細については,表 3-8を参照すること。

データ長

要素の値長が設定される(XMLドキュメント内の要素の値長)。

属性値の長さが設定される(XMLドキュメント内の属性の値長)。

繰り返し全要素数

XMLドキュメントの繰り返し要素の数が設定される。

繰り返し入出力数

入力した繰り返し要素の値の数が設定される。

(凡例)

−:値が設定されません。

注※

XMLドキュメントの繰り返し項目のすべてを入力していない場合,繰り返し全要素数が繰り返し入出力数より大きくなります。

次に,アクセス情報フラグについて説明します。設定されたアクセス情報フラグの種類からDDLの各要素の入力状態が判断できます。アクセス情報フラグが示すDDLの各要素の入力状態を表 3-8に示します。

表3‒8 XMLドキュメント読み込み時のアクセス情報フラグの値

アクセス情報フラグ

Array要素

Group要素

Item要素

AttrItem要素

B'10000〜0'

(CBLXML-FLAG-MISSING)

要素と対応づいていて,Group要素がない場合に設定される。

要素がない場合または上位の要素が空要素の場合に設定される。

属性がない場合または上位の要素が空要素の場合に設定される。

B'01000〜0'

(CBLXML-FLAG-EMPTY)

要素が空の場合に設定される。※1

例:<X></X>,または<X/>

属性値が空の場合に設定される。※2

例:name=""

B'00100〜0'

(CBLXML-FLAG-INVAL-CHAR)

要素の値に不当な文字が含まれる場合に設定される。

属性値に不当な文字が含まれる場合に設定される。

B'00010〜0'

(CBLXML-FLAG-OVERFLOW)

要素の値長がCOBOLデータ項目より長い場合に設定される。

属性値の長さがCOBOLデータ項目より長い場合に設定される。

(凡例)

−:値が設定されません。

注※1

開始タグと終了タグ間の内容が空白文字(スペース,タブおよび改行)だけの場合でも空要素とみなされません。空要素とみなされるのは空タグの場合,および開始タグと終了タグ間の内容がない(<Item></Item>)場合です。

注※2

属性値の内容が空白文字(スペース,タブおよび改行)だけの場合でも空要素とみなされません。空要素とみなされるのは,属性値がない(name="")場合です。