1.2 XML連携機能を使ったプログラム開発の概要
ここでは,XML連携機能を使ってXML対応COBOLプログラムを作成する流れを説明します。
XML対応COBOLプログラムの作成手順を,図1-3に示します。
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XML要素とCOBOLデータ項目を対応づける
COBOLプログラムからアクセスしたいXML要素を,データ定義ファイル(Data Definition File)を使ってCOBOLのデータ項目と対応づけます。この手順の詳細については,「2. XML要素とCOBOLデータ項目の対応づけ」を参照してください。
また,入出力データ情報定義機能を使用すると,XMLデータに入出力する値の型,データ長などを詳細に定義できます。入出力データ情報定義機能の詳細については,「3. 入出力データ情報定義機能」を参照してください。
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XMLアクセスルーチンとXMLアクセス用データ定義を生成する
cblxmlコマンドを使って,XMLドキュメントの文書型定義(DTD)とData Definition File(DDF)からXMLアクセスルーチンとXMLアクセス用データ定義を生成します。この手順の詳細については,「4. XMLアクセスルーチンとXMLアクセス用データ定義の生成」を参照してください。
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XMLアクセスルーチンを使用したCOBOLプログラムを作成する
XMLアクセスルーチンを呼び出してXMLドキュメントにアクセスするユーザプログラムをコーディングします。この手順の詳細については,「5. XMLアクセスルーチンを使用したCOBOLプログラムの作成」を参照してください。
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コンパイル,リンケージをする
ユーザプログラム,XMLアクセスルーチン,XMLアクセス用データ定義のコンパイル,リンケージをして,実行可能ファイルを作成します。この手順の詳細については,「6. コンパイルとリンケージ」を参照してください。
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プログラムを実行する
完成した実行可能ファイルを実行します。この手順の詳細については,「7. 実行」を参照してください。
Windowsの場合,COBOL2002の開発マネージャからXMLアクセスルーチンとXMLアクセス用データ定義の生成,およびXML対応COBOLプログラムのコンパイル,リンケージができます。詳細については,「8. 開発マネージャ連携(Windowsの場合)」を参照してください。