付録H.2　COBOL2002のUnicode機能に対応したXML連携機能を使用するCOBOLプログラムの実行

(1)　Unicode機能の実行時環境変数

Unicode機能のCOBOLプログラムを実行する場合，COBOL2002の実行時環境変数CBLLANG=UNICODEを指定する必要があります。また，日本語項目のバイトオーダを指定したい場合，COBOL2002の実行時環境変数CBLUNIENDIANを指定してください。詳細についてはマニュアル「COBOL2002　使用の手引　手引編」または「COBOL2002　ユーザーズガイド」を参照してください。

(2)　XML連携機能の動作

XML連携機能のUnicode機能に対応したXMLアクセスルーチンは，英数字項目の文字コードをUTF-8，日本語項目の文字コードをUTF-16(UCS-2範囲)として扱います。日本語項目のバイトオーダはCOBOL2002の実行時環境変数CBLUNIENDIANの指定値に従います。また，XML連携機能が提供するサービスルーチン(CBLXML-GET-ERROR, CBLXML-READ-CATALOG-FILE, CBLXML-GET-NEXT-BE)は，Unicodeへ変換した結果を返します。

図H-2にUnicode機能に対応したXML連携機能を使用するCOBOLプログラムの文字コードを示します。

図H‒2　Unicode機能に対応したXML連携機能を使用するCOBOLプログラムでの文字コード

注※

バイトオーダはCOBOL2002の実行時環境変数CBLUNIENDIANの指定に従います。

注意事項

• cblxmlコマンドで-unisrcオプションを指定したUnicode機能に対応したXMLアクセスルーチンの実行時に，COBOL2002の実行時環境変数CBLLANGの値がUNICODE以外の場合は，CBLXML-OP-InterfaceとCBLXML-OB-Interfaceアクセスルーチンで実行環境が不正であるステータス122を返します。また，Unicode機能に対応していないXMLアクセスルーチンの実行時に，COBOL2002の実行時環境変数CBLLANGの値がUNICODEの場合もCBLXML-OP-InterfaceとCBLXML-OB-Interfaceアクセスルーチンで実行環境が不正であるステータス122を返します。

• （Windows，AIXの場合）Unicode機能を使用する場合，カタログファイルの文字コードはシフトJISでなければなりません。

• （Linuxの場合）Unicode機能を使用する場合，カタログファイルの文字コードはUTF-8でなければなりません。

• （UNIXの場合）CBLXML-OP-InterfaceとCBLXML-OB-Interfaceアクセスルーチンの実行時に，cblxmlコマンドの-unisrcオプションの指定の有無と環境変数LANGの設定値の整合性チェックを行い，整合性に矛盾がある場合はステータス123を返します。