COBOL2002 XML連携機能ガイド


7.4.3 XMLドキュメントを更新するためのメモリ所要量

XMLドキュメントを更新する場合,追加で必要なメモリ所要量を求める概算式を次に示します。

UP=UDT+UMA+USS+8×MC

概算式で使用している変数について説明します。

〈この項の構成〉

(1) UDT

DTDがある場合に,DTDの情報を保持するために必要なメモリ領域です。

DTDがない場合には,この項の値は0としてください。DTDの情報を保持するために必要なメモリ所要量の詳細は,「7.4.2 文書型定義(DTD)の情報を保持するためのメモリ所要量」を参照してください。

(2) UMA

XML連携機能内で使用する情報を管理するために必要なメモリ領域です。

この値は固定値で,80キロバイトです。

(3) USS

XMLドキュメント内に現れる要素,および属性の名前ごとの累計です。各構成要素の概算式の算出結果の総和になります。

同じ名前の要素や属性がXMLドキュメント内に繰り返し現れるほど,XMLドキュメントのサイズに対して,メモリ所要量が一定値に近づきます。

各構成要素の概算式を次に示します。

表7‒12 更新時のXMLドキュメントでの各構成要素の概算式

構成要素

概算式

Windows(x86),AIX(32),Linux(x86)

Windows(x64),AIX(64),Linux(x64)

要素

180+3×NC

500+3×NC

属性

400+3×NC

560+3×NC

変数は,次のとおりです。

  • NC:各構成要素の名前の文字数

各構成要素の名前の文字数に大きなばらつきがなければ平均値で近似し,定数として扱ってもかまいません。

(4) MC

連続するテキストデータの最大文字数です。

詳細は,「7.4.1 XMLドキュメントを入出力,更新する場合のメモリ所要量」の「(5) MC」を参照してください。