COBOL2002 XML連携機能ガイド


7.2.10 EMPTYを指定した要素の入出力

ELEMENT属性にEMPTYを指定した要素とItem要素を対応づける場合の入出力を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) EMPTYを指定した要素の入力

ELEMENT属性のキーワードに「EMPTY」を指定した場合の要素の入力内容を表 7-8に示します。

表7‒8 EMPTYを指定した要素の入力

Item要素のemptyValue属性,emptyContentValue属性,accessInfo属性

入力XMLドキュメント

COBOLデータ項目(アクセス情報フラグ)の入力値

emptyValue

emptyContentValue

accessInfo="yes"

×

×

空要素

type属性の指定によって,英数字と日本語はSPACE,数値はZERO※1

要素なし

type属性の指定によって,英数字と日本語はSPACE,数値はZERO※1

×

空要素

emptyContentValue属性の指定値

要素なし

emptyValue属性の指定値※2

×

×

空要素

type属性の指定によって,英数字と日本語はSPACE,数値はZERO※1

(CBLXML-FLAG-EMPTY)

要素なし

type属性の指定によって,英数字と日本語はSPACE,数値はZERO※1

(CBLXML-FLAG-MISSING)

(凡例)

○:指定あり

×:指定なし

  • emptyValue属性とaccessInfo属性を同時に指定した場合,accessInfo属性の指定値が優先され,emptyValue属性の指定は無効となります。

  • emptyContentValue属性とaccessInfo属性を同時に指定した場合,accessInfo属性の指定値が優先され,emptyContentValue属性の指定は無効となります。

注※1

type属性の指定が"alphanumeric"または"national"の場合はSPACEが設定されます。

type属性の指定が"numeric","packed","binary","float",または"double"の場合はZEROが設定されます。

注※2

emptyValue属性の指定がない場合,emptyValue属性の省略値が設定されます。

(2) EMPTYを指定した要素の出力

ELEMENT属性のキーワードに「EMPTY」を指定した場合の要素の出力内容を表 7-9に示します。

表7‒9 EMPTYを指定した要素の出力

Item要素のemptyValue属性,emptyContentValue属性,accessInfo属性

COBOLデータ項目(アクセス情報フラグ)の出力値

出力XMLドキュメント

emptyValue

emptyContentValue

accessInfo="yes"

×

×

emptyValue属性の指定値以外の値

要素を出力する。

emptyValue属性の指定値※3

省略可能な要素の場合は要素を出力しない。

省略できない要素の場合はemptyValue属性の指定値を出力する。※1

×

emptyValue属性,emptyContentValue属性の指定値以外の値

COBOLデータ項目に指定した値

emptyContentValue属性の指定値

空要素

emptyValue属性の指定値

省略可能な要素の場合は要素を出力しない。

省略できない要素の場合はemptyValue属性の指定値を出力する。※1

emptyContentValue属性とemptyValue属性が同じ指定値

省略可能な要素の場合は要素を出力しない。

省略できない要素の場合は空要素を出力する。

×

×

属性値(アクセス情報フラグにCBLXML-FLAG-OKを設定する)

要素を出力する。

属性値(アクセス情報フラグにCBLXML-FLAG-EMPTYを設定する)

空要素を出力する。

属性値(アクセス情報フラグにCBLXML-FLAG-MISSINGを設定する)

省略可能な要素の場合は要素を出力しない。

省略できない要素の場合は要素値を出力する。※2

(凡例)

○:指定あり

×:指定なし

  • emptyValue属性とaccessInfo属性を同時に指定した場合,accessInfo属性の指定値が優先され,emptyValue属性の指定は無効となります。

  • emptyContentValue属性とaccessInfo属性を同時に指定した場合,accessInfo属性の指定値が優先され,emptyContentValue属性の指定は無効となります。

  • EMPTYに属性があり,その属性だけをAttrItem要素で対応づけてXMLドキュメントを出力する場合,空要素を出力する。

注※1

空要素タグの例

<ABC/>
注※2

countVar属性に"no"を指定したArray要素の直下に繰り返し要素をItem要素で対応づけて,アクセス情報フラグにCBLXML-FLAG-MISSINGを指定した場合は,省略できない要素であっても出力されません。

注※3

emptyValue属性の指定がない場合,emptyValue属性の省略値を設定します。