COBOL2002 XML連携機能ガイド


4.2.5 CBLXML-WR-Interface-BaseElementアクセスルーチン

CBLXML-WR-Interface-BaseElementアクセスルーチンは,DDFのBaseElement要素に指定したXML要素の単位でデータの書き込みを実行します。1回のアクセスルーチンの呼び出しで,DDFのItem要素に対応するすべての要素のデータが書き込まれます。

形式
CALL 'CBLXML-WR-Interface-BaseElement'
                USING XML-POINTER
                      XMLアクセス用データ定義
                RETURNING CBLXML-RETURN-CODE.
引数

引数のデータ型

指定

説明

01 XML-POINTER

USAGE POINTER.

データを書き込むXMLドキュメントのポインタを指定する。CBLXML-OP-Interfaceアクセスルーチン,またはCBLXML-OB-InterfaceアクセスルーチンでXMLドキュメントを開いたときに取得したポインタを指定する。

XMLアクセス用データ定義

cblxmlコマンドで生成されたXMLアクセス用データ定義のデータ項目名を指定する。このデータ項目に,書き込むデータを格納しておく。

01 CBLXML-RETURN-CODE

PIC 9(9) COMP.

ステータスが返される。詳細については,「7.3 XMLアクセスルーチンが返すステータス」を参照のこと。

(凡例)

○:アクセスルーチンの呼び出し時,値を設定しておく項目

△:アクセスルーチンの完了時,値が設定される項目

規則
  • 引数XML-POINTERには,CBLXML-OP-Interfaceアクセスルーチン,またはCBLXML-OB-InterfaceアクセスルーチンでXMLドキュメントを開いたときに取得したポインタを指定します。

  • CBLXML-WR-Interface-BaseElementアクセスルーチンが回復可能エラー(ステータス1〜99)を返した場合,XMLドキュメントの出力を続行できます。

  • CBLXML-WR-Interface-BaseElementアクセスルーチンが致命的エラー(ステータス100〜199)を返した場合,それ以上XMLドキュメントの出力を続行できません。

    エラーが発生したXMLドキュメントに対しては,CBLXML-CL-Interfaceアクセスルーチン,またはCBLXML-CN-Interfaceアクセスルーチンだけが実行できます。それ以外のアクセスルーチンを実行した場合,動作は保証しません。

  • CBLXML-WR-Interface-BaseElementアクセスルーチンがエラーを返しても,XMLドキュメントは閉じられません。必ずCBLXML-CL-Interfaceアクセスルーチン,またはCBLXML-CN-Interfaceアクセスルーチンを実行してXMLドキュメントを閉じてください。CBLXML-WR-Interface-BaseElementアクセスルーチンが回復可能エラー,または致命的エラーを返した場合,不完全なXMLドキュメントが生成される可能性があります。

  • 出力,更新した場合のXMLドキュメントの文字エンコーディングは,「付録G.1(1) 出力するXMLドキュメントの文字エンコーディングの設定」に従って出力されます。更新機能を使用する場合,開いたXMLドキュメントの文字エンコーディングではなく,出力するXMLドキュメントの文字エンコーディングの設定に従って変更されます。

  • 更新モードで開いたXMLドキュメントに対応するDDFファイルで,update属性に"yes"を指定していない場合,CBLXML-WR-Interface-BaseElementアクセスルーチンは,XMLドキュメントを更新できないことを示すステータス13を返します。

  • 更新モードで開いたXMLドキュメントから入力をしないで出力した場合,ステータス15が返ります。

  • 更新モードで開いたXMLドキュメントで,直前の入力に対して異なるBaseElement属性で出力した場合,ステータス15が返ります。