COBOL2002 Cosminexus連携機能ガイド


1.3.2 EJB対応COBOLアクセス

EJB対応COBOLアクセスでは,次の機能を提供します。

  1. COBOLアクセス用Bean生成ツールの指定で,EJB対応の次のプログラムおよび各種ファイルを生成する開発環境

    • COBOLアクセス用Bean

    • ホームインタフェース

    • リモートインタフェース

    • Enterprise Bean

    • デプロイ情報(DDファイル)

  2. EJB対応のCOBOLアクセス機能を動作させるための実行環境

    • Javaクラスおよびライブラリを配置して実行

    EJB対応COBOLアクセスの処理概要を図1-4に示します。

    図1‒4 EJB対応COBOLアクセスの処理概要

    [図データ]

次にCOBOL UAPを起動するまでの流れを示します。

  1. ServletからJNDI(Java Naming and Directory Interface)のlookupメソッドにEJBの名称(EJB配置時に指定する名称)を指定してホームインタフェースのインスタンスを取得する。

  2. ホームインタフェースを経由してEnterprise Beanのcreateメソッドを実行してリモートインタフェースのインスタンスを取得する。

  3. リモートインタフェースを経由してEnterprise BeanのCOBOLアクセス用Beanの各メソッドに対応するメソッドを呼び出す。

  4. Enterprise BeanからCOBOLアクセス用Beanの該当メソッドを呼び出す。

  5. COBOLアクセス用BeanからCOBOL UAPを呼び出す。

注意事項

COBOLアクセス用Beanは,JNIを使ってCOBOLのライブラリを呼び出します。このため,JavaのEJBからCOBOLアクセス用Beanを呼び出すことはできますが,COBOLのライブラリは,Cosminexusアプリケーションサーバで実行するトランザクション管理の対象外となりますので,注意してください。

注※

Windowsの場合:ダイナミックリンクライブラリ(*.dll)

AIXの場合:共用ライブラリ(*.a)

Linuxの場合:共用ライブラリ(*.so)