7.1.1 特殊レジスタ(報告書作成機能の拡張)
報告書作成機能によって生成される特殊レジスタはプログラム,利用者定義関数,ファクトリ定義,インスタンス定義ごとに報告書記述項に対して生成される。また,報告書作成機能によって生成される特殊レジスタは大域属性を持つ静的データである。
(1) PAGE-COUNTER特殊レジスタ
PAGE-COUNTERは,報告書記述項にPAGE LIMIT句の指定がある報告書ごとに作られる特殊レジスタで,報告書作成機能が報告書のページを数えるのに用いる。
-
PAGE-COUNTERは,3バイトの符号なし内部10進形式の数字項目で,1〜9999の範囲を表せる。そのけたの数は,PAGE-COUNTERをSOURCE句の源データ項目に持つ基本項目のPICTURE句によって決まる。一つの報告書にPAGE-COUNTERを源データ項目に持つ基本項目が複数個あるときには,それらのPICTURE句が表す数字のけた数は同じでなければならない。
-
PAGE-COUNTERは,報告書節および手続き部で参照してもよい。
(2) LINE-COUNTER特殊レジスタ
LINE-COUNTERは,報告書記述項にPAGE LIMIT句の指定がある報告書ごとに作られる特殊レジスタで,報告書作成機能が印刷行の表示位置や行送りの数を決めたりページ中の行番号を保持したりするときに用いる。
-
LINE-COUNTERは,3バイトの符号なし内部10進形式の数字項目で,1〜9999の範囲を表せる。そのけた数は,LINE-COUNTERをSOURCE句の源データ項目に持つ基本項目のPICTURE句によって決まる。
-
LINE-COUNTERは,報告書節および手続き部で参照してもよい。手続き部の文でLINE-COUNTERの内部を変更した場合,報告書作成機能が管理しているページの体裁がどうなるかは保証しない。