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COBOL2002 言語 拡張仕様編


25.5 組み込み関数

ここでは,COBOLプログラムの文字列を文字単位に操作したり,文字エンコーディングを変更したりする組み込み関数について説明する。

なお,ここで説明する組み込み関数には,Unicode機能,日本語EUC環境を前提とするものがある。

Unicode機能および日本語EUC環境については,マニュアル「COBOL2002 ユーザーズガイド」またはマニュアル「COBOL2002 使用の手引 手引編」を参照のこと。

#

用途

組み込み関数名

機能概要

参照先

1

文字列の取り出し

SUBSTRING

字類が英字,英数字または日本語のデータ項目から部分文字列を返す。

25.5.7 SUBSTRING関数

2

文字数の取得

COUNT-CHAR

字類が英字,英数字または日本語のデータ項目の文字数を返す。

25.5.3 COUNT-CHAR関数

3

文字位置の個数の取得

LENGTH-OF-SUBSTRING

字類が英字,英数字または日本語のデータ項目の部分文字列の文字位置の個数を返す。

25.5.5 LENGTH-OF-SUBSTRING関数

4

コード変換

DISPLAY-OF※1

字類が日本語のデータ項目中のUTF-16の文字列をUTF-8の文字列に変換して返す。

25.5.4 DISPLAY-OF関数

5

NATIONAL-OF※1

字類が英数字のデータ項目中のUTF-8の文字列をUTF-16の文字列に変換して返す。

25.5.6 NATIONAL-OF関数

6

CONVERT-CODE※2

字類が英字または英数字のデータ項目中の文字列のエンコーディングをキーワードに従って変換した文字列を返す。

25.5.2 CONVERT-CODE関数

注※1

日本語EUC環境では,使用できない。

注※2

Windows COBOL2002およびAIX COBOL2002では,この関数は使用できない。

〈この節の構成〉