21.9.1 文に共通な指定と機能
- 【標準仕様との関連】
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「COBOL2002 言語 標準仕様編」 「10.6 文に共通な指定と機能」
- 〈この項の構成〉
(1) SIZE ERROR指定とけたあふれ条件
このシステムでは,中間結果の演算でのけたあふれ条件は次のとおりとなる。
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中間データ項目が40けた10進浮動小数点形式のとき,中間結果のオーバフロー/アンダフローが発生した時点でけたあふれとならない。ただし,結果のデータ項目が10進/2進形式の数字項目で,かつ中間結果のオーバフローが発生した場合は,算術演算の結果を結果のデータ項目に格納するときにけたあふれ条件が起こる。
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中間データ項目が内部浮動小数点形式のとき,中間結果のオーバフロー/アンダフローが発生した場合にけたあふれとなる。
また,SIZE ERROR指定がない場合にけたあふれ条件が発生すると,次のことが起きる。
次の場合,実行時エラーとなり異常終了する。
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べき乗の評価の規則に違反した場合。
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除算の演算中やDIVIDE文中の除数がゼロである場合。
次の場合,実行時エラーとならないが,実行結果はけたあふれが発生している。
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算術文の結果の絶対値が,関連する結果のデータ項目中に収め得る最大の値を超えた場合。
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浮動小数点演算で浮動小数点オーバフロー/アンダフローが発生した場合。
演算の中間結果については,マニュアル「COBOL2002 ユーザーズガイド」またはマニュアル「COBOL2002 使用の手引 手引編」の数字項目のけた拡張機能を参照のこと。
- 【標準仕様との関連】
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「COBOL2002 言語 標準仕様編」 「10.6.4 SIZE ERROR指定とけたあふれ条件」