22.6.1 引数の適合
- 〈この項の構成〉
(1) 動的長基本項目
(a) 参照渡しまたは内容渡しの動的長基本項目
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COBOL間の呼び出しで,実引数と仮引数のどちらかが動的長基本項目である場合,実引数と仮引数のどちらかが動的長基本項目であるときは,対応する仮引数や実引数も同じ字類の動的長基本項目でなくてはならない。
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C-STATIC-STRUCTUREに関連付いた動的長基本項目の場合,そのLIMIT指定の値が一致していなければならない。
COBOL間の呼び出しで,実引数,および仮引数に指定した動的長基本項目のLIMIT有無と適合規則の関係を次に示す。
表22‒5 LIMIT指定有無と適合規則 項番
実引数(呼び出し元)
仮引数(呼び出し先)
LIMIT値の関係
結果
1
LIMITあり
LIMITあり
LIMITの値が一致する
適合する
2
LIMITあり
LIMITあり
LIMITの値が異なる
適合しない
3
LIMITあり
LIMITなし
該当なし
適合する
4
LIMITなし
LIMITあり
該当なし
適合しない
5
LIMITなし
LIMITなし
該当なし
適合する
- 注1
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VALUE句の指定があり,LIMIT指定が省略されている場合,VALUE句の値のサイズでLIMIT指定を仮定する。
- 注2
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この規則は,適合規則およびプログラム間整合性チェック(-DebugCompatiオプションまたは-TDInfオプション)に適用する。プログラム間整合性チェックの詳細については,マニュアル「COBOL2002 ユーザーズガイド」またはマニュアル「COBOL2002 使用の手引 手引編」を参照のこと。
- 【標準仕様との関連】
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「COBOL2002 言語 標準仕様編」 「10.7.1(2) 基本項目」