25.5.3　DISPLAY-OF関数

DISPLAY-OF関数は，UTF-16の文字をUTF-8の文字に変換した文字列を返す。この関数の型は，英数字である。

なお，この組み込み関数を使用するためには，-UniObjGenオプションの指定が必要である。-UniObjGenオプションについては，マニュアル「COBOL2002　ユーザーズガイド」またはマニュアル「COBOL2002　使用の手引　手引編」のUnicode機能を参照のこと。

〈この項の構成〉

(1)　一般形式
(2)　引数
(3)　関数値
(4)　使用例

(1)　一般形式

[図データ]

(2)　引数

引数１は，字類が日本語でなくてはならない。
引数1を部分参照してはならない。
引数1に動的長基本項目を指定してはならない。
引数1の文字コードは，UTF-16でなければならない。
引数1にTRIM関数以外の関数一意名およびオブジェクトプロパティは指定できない。

注意事項

引数1に指定するTRIM関数の引数は，関数一意名であってはならない。

(3)　関数値

引数1のUTF-16の文字を，対応するUTF-8の文字に変換した文字列を返す。なお，このシステムではUTF-8へのコード変換だけとする。
対応するUTF-8の文字を持たないUTF-16の文字が引数1中にある場合，UTF-8への文字変換は行わないで，EC-ARGUMENT-IMP例外条件が成立する。
関数値の長さは，変換後の文字数を保持するのに必要とする，用途がDISPLAYの文字位置の個数となる。
関数値を転記する受け取り側作用対象に複数の項目を指定してはならない。
関数値の表現形式は，英数字形式となる。

(4)　使用例

日本語項目の値をDISPLAY-OF関数でUTF-8に文字変換し，英数字項目へ転記する文の例を次に示す。

記述例