COBOL2002 言語 拡張仕様編


18.5.2 TYPE-OF-PROPERTY関数(OLE2オートメーションインタフェース機能)

形式

[図データ]

機能

TYPE-OF-PROPERTY(OLEプロパティやOLEメソッドの型取得)関数は,引数1で指定されたOLEオブジェクトを起点とした,引数2で指定されたOLEプロパティやOLEメソッドの戻り値であるVARIANT値の型を求める。この関数の型は,整数型である。

一般規則
  1. 引数について

    ・引数1は,OLEオブジェクト参照データ項目を指定しなければならない。

    ・TYPE-OF-PROPERTY関数では,インスタンス化されたOLEオブジェクトのOLEメソッドや,OLEプロパティのタイプを取得する。引数1にOLEオブジェクトが設定されていない場合は,実行時にエラーとなる。

    ・引数2は,英字,英数字,日本語項目,英数字定数または日本語文字定数でなければならない。

    ・引数2には,OLEプロパティやOLEメソッドを,起点となるOLEオブジェクトからのコンテナやコレクションを含んで指定しなければならない。

    -UniObjGenオプションを指定した場合,引数2に用途がNATIONALの項目,日本語文字定数および16進日本語文字定数を指定してはならない。-UniObjGenオプションについては,マニュアル「COBOL2002 ユーザーズガイド」のUnicode機能を参照のこと。

  2. 関数値について

    ・関数値は,OLEプロパティやOLEメソッドの戻り値である,VARIANT値の型を示す数値である。数値の意味は,「表18‒3 指定する数値とVARIANT値との対応」を参照のこと。「表18‒3 指定する数値とVARIANT値との対応」に示される数値以外の値が返される場合は,戻されるVARIANT値とやり取りできるCOBOLのデータ型は存在しない。

  3. 関数の表現形式

    ・符号付き整数部5けたの2進項目

    ・この関数は,整数型関数が指定できるところに記述できる。