17.3.2　手続き部（CSVファイル入出力機能）

表計算プログラムのCSVファイルの1行を入力する。

1. 一意名1は強く型付けされていない集団項目または英数字項目でなければならない。一意名1が集団項目のとき，従属する基本項目はすべて英数字項目でなければならない。

2. 一意名1は部分参照してはならない。

3. 一意名1にDEPENDING指定のOCCURS句を含んではならない。

4. 一意名1は，再命名項目であってはならない。

5. 呼び名1はSYSCSVに関連づけられていなければならない。

1. 表計算プログラムのCSVファイルの1行はコンマを区切り文字として一意名1または一意名1に従属する基本項目の先頭から1対1に対応して，左詰めで格納される。

2. 表計算プログラムのCSVファイルの1行中のセルの個数が一意名1に従属する基本項目個数より多いとき，基本項目と対応しないセルは無視される。セルの個数が一意名1に従属する基本項目の個数より少ないとき，セルと対応しない基本項目の値はACCEPT文の実行前の値から変更されない。

3. 一意名1にREDEFINES句を含んでいる場合，再定義した方は無視され，再定義された方の属性で処理される。このとき，再定義した方は英数字項目でなければならない。

4. 入力データに引用符（"）が含まれない場合，コンマまたは改行文字（Windows COBOL2002ではX'0D0A'，UNIX COBOL2002ではX'0A'）を区切りとしてデータ入力を行う。

5. 入力データに引用符（"）が含まれる場合，次の規則に従ってデータ入力を行う。

   ・コンマの直後が引用符（"）の場合，次の引用符（"）の直前までをデータとして扱う。

   ・コンマの直後が引用符（"）でない場合，データ中に含まれる引用符（"）は，文字データとして扱われる。

「COBOL2002　言語　標準仕様編」　「10.8.1　ACCEPT文」

表計算プログラムのCSVファイルの1行を出力する。

1. 一意名1は集団項目またはブール項目以外の用途が表示用の基本項目でなければならない。一意名1が集団項目のとき，従属する基本項目はブール項目以外で，用途はすべて表示用でなければならない。

2. 一意名1は部分参照してはならない。

3. 一意名1にDEPENDING指定のOCCURS句を含んではならない。

4. 一意名1は，再命名項目であってはならない。

5. 呼び名1はSYSCSVに関連づけられていなければならない。

1. 一意名1または一意名1に従属する基本項目の先頭からコンマで区切って出力する。

2. 一意名1にREDEFINES句を含んでいる場合，再定義した方は無視され，再定義された方の属性で処理される。このとき，再定義した方の項目はブール項目以外の用途が表示用でなければならない。

3. 出力データを引用符（"）で囲んで出力する。

「COBOL2002　言語　標準仕様編」　「10.8.12　DISPLAY文」