15.4.1　アドレス名，アドレスデータ項目およびADDR関数の参照（アドレス操作機能）

(1)　比較条件

アドレス名，アドレスデータ項目またはADDR関数と比較できるものを次に示す。

• アドレス名

• アドレスデータ項目

• 表意定数ZERO

• ADDR関数

(2)　プログラム間連絡機能および利用者定義関数の引数と返却項目

次に示すUSINGの作用対象および利用者定義関数の引数と返却項目にアドレスデータ項目が指定できる。

• 呼び出し先プログラムの手続き部見出しにあるUSING指定

• CALL文のUSING指定（ADDR関数はBY VALUE指定の引数にだけ指定できる）

• INVOKE文（オブジェクト指向機能）のUSING指定（ADDR関数はBY VALUE指定の引数にだけ指定できる）

• 利用者定義関数の引数指定と返却項目

【標準仕様との関連】

「COBOL2002　言語　標準仕様編」　「10.1　手続き部の構成」

(3)　DISPLAY文

DISPLAY文でアドレス名，アドレスデータ項目またはADDR関数の内容をSIGN LEADING SEPARATE指定の外部10進項目に変換後，10けたの外部10進形式（64bit版 COBOL2002では20けたの外部10進形式）で表示する。

【標準仕様との関連】

「COBOL2002　言語　標準仕様編」　「10.8.12　DISPLAY文」

(4)　COMPUTE文の作用対象

COMPUTE文でアドレス名またはアドレスデータ項目にアドレスを設定または更新する。