COBOL2002 言語 拡張仕様編


13.4.20 RULE LINE句(WINDOW SECTION)

形式

書き方1

[図データ]

書き方2

[図データ]

書き方3

[図データ]

機能

RULE LINE(けい線)句は,画面に引くけい線を指定する。

一般規則

  1. 書き方1のRULE LINE句は基本項目に指定できる。77レベル記述項およびPICTURE句のない基本項目には指定できない。

  2. 書き方2のRULE LINE句は,基本項目,77レベル記述項およびPICTURE句のない基本項目に指定できる。

  3. 書き方3のRULE LINE句は,01レベルを除く集団項目に指定できる。

(注意)

上けい線および下けい線が2行以上にわたる場合,最初の1行だけにけい線が引かれる。

書き方1

  1. SQUARE(枠けい線)指定は,画面のフィールドをけい線で囲むことを指定する。

    (例)SQUARE句の指定

           03 LINE 10
              COLUMN 15
              RULE SQUARE.

    [図データ]

書き方2

  1. OVER(上けい線)指定,UNDER(下けい線)指定およびVERTICAL(縦けい線)指定は組み合わせて指定できる。ただし,同じ句を2回以上書いてはならない。

  2. 各指定は画面に引くけい線の種類を指定する。画面に引くけい線の種類を次に示す。

    図13‒2 画面に引くけい線の種類

    [図データ]

  3. 画面に引くけい線の行番号とカラム番号は,LINE NUMBER句とCOLUMN NUMBER句で指定する。

    (例)画面の見出しに,上けい線と下けい線を引く

    [図データ]

           77 A LINE 2 COLUMN 28 THRU 42
                       RULE LINE OVER, UNDER.
           01 B LINE 2.
             02 COLUMN 30 PIC N(5) 
                 VALUE NC'売上報告書'.
                          :
                DISPLAY A B UPON WINDOW.

書き方3

  1. 書き方3のRULE LINE句を含む記述項には,書き方1のREPEAT LINE句を含まなければならない。なお,この記述項に従属する記述項には,PICTURE句のない基本項目およびRULE LINE句を書いてはならない。

  2. TABLE(表けい線)指定は,REPEAT LINE句で指定した行番号に,各基本項目を表形式のけい線で囲んで表示することを指定する。

  3. 表形式のけい線は次の規則を満足するときに表示する。

    • DISPLAY文またはREPLY文の一意名が,この句を書いた項目を含む上位の集団項目の名前である。

    (例)TABLE(表けい線)の指定

    [図データ]

           01 A.
             02 B REPEAT LINE 11 THRU 19 RULE LINE TABLE.
               03 C COLUMN 10 PIC 〜
               03 D COLUMN 20 PIC 〜
               03 E COLUMN 30 PIC 〜
                    :
               DISPLAY A UPON WINDOW.

    (DISPLAY文にはTABLE指定を書いた項目(B)を含む,上位の集団項目の名前(A)を指定する)