COBOL2002 言語 拡張仕様編


13.4.13 LETTER句(WINDOW SECTION)

形式

書き方1

[図データ]

書き方2

[図データ]

機能

LETTER(文字)句は,フィールドの文字の種類を指定する。

一般規則

書き方1

  1. このシステムではKEISの指定がない場合でも,日本語フィールドには全角文字以外の入力ができないため,KEISは覚え書きとする。

  2. FREE指定は,入力,出力または入出力フィールドに対する日本語項目に指定できる。

  3. FREE指定は,日本語フィールドに全角文字と半角文字のデータが混在することを示す。

  4. FREE指定を指定したデータ項目とフィールドのサイズは同じである。「13.2.2 データ項目のサイズ(WINDOW SECTION)」および「13.2.3 画面フィールドの種類とそのサイズ(WINDOW SECTION)」を参照のこと。

    (例)データ項目とフィールドのサイズ

           03 A INPUT PIC N(5)
                LETTER IS FREE 〜

    データ項目とフィールドのサイズは,同じ(10バイト)である。

  5. FREE句を指定すると,その日本語フィールドには全角文字と半角文字の混在入力および表示ができる。FREE句を指定しないと,その日本語フィールドに半角文字は入力できない。

  6. ALPHANUMERIC指定は入力または入出力フィールドに対する英数字フィールドを定義する基本項目に指定できる。

  7. ALPHANUMERIC句を指定した場合,そのフィールドには全角入力はできない。また,挿入,削除などはすべて半角単位でする。

  8. KEIS指定は入力または入出力フィールドに対する日本語フィールドを定義する基本項目に指定できる。

  9. FREE指定とALPHANUMERIC指定またはFREE指定とKEIS指定は同時に指定できない。

書き方2

  1. このシステムでは,EXTEND-1(横2倍),EXTEND-2(縦2倍),EXTEND-3(縦横2倍)を覚え書きとし,指定なしとして処理する。

  2. WIDE指定は77レベル記述項,PICTURE句のない基本項目および入力,出力および入出力フィールドに対する基本項目に指定できる。ただし,入力または入出力フィールドに対する数字フィールドを定義する基本項目には指定できない。

    LONGおよびDOUBLE指定は,77レベル記述項,PICTURE句のない基本項目および出力フィールドに対する基本項目に指定できる。

  3. WIDE指定は,入力,出力および入出力フィールドの文字を拡大して表示する。また,LONGおよびDOUBLE指定は,出力フィールドの文字を拡大して表示することを示す。

    WIDE:横2倍

    LONG:縦2倍

    DOUBLE:横2倍×縦2倍

  4. WIDE指定,DOUBLE指定を書く場合,次のことに注意すること。

    数字項目の場合は,拡大文字の指定がないときのフィールドのサイズの2倍のフィールドとなる。その他の場合は,データ項目の2倍のサイズのフィールドとなる。

    (例)横2倍の拡大文字

    [図データ]

           03 A PIC N(5)
                LETTER IS WIDE
                VALUE NC '売上報告書'.
  5. LONG指定,DOUBLE指定を書く場合,次のことに注意すること。

    • 指定したデータ項目が次の行にも確保される。

    • RULE LINE句を同時に指定した場合,RULE LINE句の指定がその行と次の行の両方にあるものとして処理される。

    (例)縦2倍の拡大文字

    [図データ]

           03 A LINE 1 COLUMN 30
                PIC N(5) LETTER LONG
                VALUE NC'売上報告書'.

    上記の例のとき,LINE 2にも同じ記述があるものとして処理される。

  6. DOUBLE指定には,4.,5.の両方の規則を適用する。