COBOL2002 言語 拡張仕様編


13.4.1 データ記述項(WINDOW SECTION)

形式

書き方1

[図データ]

書き方2

[図データ]

書き方3

[図データ]

書き方4

[図データ]

書き方5

[図データ]

注※

各句のそれぞれの書き方を示す。

書き方6

[図データ]

機能

データ記述項は,データ項目と画面のフィールドの性質を指定する。

規則

  1. データ名の後に書く各句の順序は任意である。

  2. 書き方1と書き方2は集団項目を指定する。書き方2のレベル番号は02〜48でなければならない。

  3. 書き方3は基本項目を指定する。書き方3のレベル番号は02〜49でなければならない。

  4. 書き方4は77レベル記述項を指定する。

  5. 書き方5はPICTURE句のない基本項目を指定する。書き方5のレベル番号は02〜49でなければならない。PICTURE句のない基本項目およびPICTURE句のない基本項目だけから成る集団項目は,77レベル記述項と同じ扱いになる。

  6. 画面のフィールドは次の規則に従って2〜3段階の階層で記述する。

    • 1画面のフィールドの全部または一部を記述する最初の記述項は書き方1でなければならない。

    • 書き方1の記述項に続けて,書き方2,3の記述項を書ける。

    • 書き方2の記述項を書いたときは,それに続けて少なくとも一つの書き方3の記述項を書くこと。

    (注意)

    書き方2の記述項の下位項目に別の書き方2の記述項を書いてもよい。この場合は4段階以上の階層になる。ただし,2〜3段階の階層で記述するのが一般的な使い方である。

    (例)階層構造を用いた画面の定義

    [図データ]

    フィールドは3段階(A,B)または2段階(C)の階層で記述する。

  7. 書き方2の規則を次に示す。

    • LINE NUMBER句とREPEAT LINE句を同時に指定してはならない。

    • RULE LINE句を含む記述項には,REPEAT LINE句も指定すること。

      この場合のRULE LINE句はRULE LINE TABLE句だけ指定できる。

  8. 書き方3の各句は次に示す組み合わせで指定すること。なお,表にない句の組み合わせは任意である。

    表13‒4 書き方3の句の組み合わせ

    句の組み合わせ

    COLOR

    HIGH-INTENSITY

    LETTER

    RESET

    REVERSE

    RULE LINE

    SECRET

    FREE

    FREE以外

    COLOR

    ×

    ×

    ×

    HIGH-INTENSITY

    ×

    ×

    ×

    LETTER

    FREE

    ×

    ×

    ×

    FREE以外

    ×

    ×

    ×

    RESET

    ×

    ×

    ×

    REVERSE

    ×

    RULE LINE

    ×

    SECRET

    ×

    ×

    ×

    (凡例)

    ○:組み合わせ可能

    ×:組み合わせ不可能

  9. 書き方4および5の規則を次に示す。

    • 書き方4の記述項には,COLUMN NUMBER句とLINE NUMBER句およびその他の句を少なくとも一つは書くこと。

    • 書き方4,5の各句は「表13‒5 書き方4および5の句の組み合わせ」に示す組み合わせで指定すること。

    • 書き方4,5は,画面に引くけい線やフィールドの属性を指定するものである。このため,データ項目には記憶域を割り当てない。したがって,書き方4,5のデータ名はDISPLAY(WINDOW)文またはERASE文だけで参照できる。

    • 書き方5の記述項の上位項目にREPEAT LINE句,REPEAT COLUMN句があってはならない。また,下位項目があってもならない。

    表13‒5 書き方4および5の句の組み合わせ

    句の組み合わせ

    COLOR

    HIGH-INTENSITY

    LETTER FREE以外

    REVERSE

    RULE LINE

    SECRET

    COLOR

    ×

    ×

    ×

    HIGH-INTENSITY

    ×

    ×

    ×

    LETTER FREE以外

    ×

    REVERSE

    ×

    RULE LINE

    ×

    SECRET

    ×

    ×

    ×

    (凡例)

    ○:組み合わせ可能

    ×:組み合わせ不可能

  10. 書き方6は条件変数に対応する条件名を指定する。書き方6の記述項は,書き方5の直後および下位項目が書き方5だけの集団項目の直後には指定できない。書き方6の規則については,標準仕様編を参照のこと。

    【標準仕様との関連】

    COBOL2002 言語 標準仕様編」 「9.16.88 VALUE句

  11. 画面節のデータを画面の入出力文(ACCEPT文,DISPLAY文,USE文,REPLY文)で部分参照はできない。画面節のデータを画面の入出力文以外の文で部分参照はできる。

  12. 画面節のデータ記述項にはEXTERNAL句を書けない。

  13. 画面節のデータ記述項にADDRESSED句を書くことはできない。また,画面節のデータ記述項にアドレスデータ項目は指定できない。

  14. 画面節のデータ記述項にPROPERTY句,SAME AS句,TYPE句,TYPEDEF句およびUSAGE OBJECT REFERENCE句を指定してはならない。

  15. 一つのフィールドおよび文字に対し,異なる属性を指定したときの動作は,保証しない。