13.4.1 データ記述項(WINDOW SECTION)
- 形式
-
書き方1
書き方2
書き方3
書き方4
書き方5
注※
各句のそれぞれの書き方を示す。
書き方6
- 機能
-
データ記述項は,データ項目と画面のフィールドの性質を指定する。
規則
-
データ名の後に書く各句の順序は任意である。
-
書き方1と書き方2は集団項目を指定する。書き方2のレベル番号は02〜48でなければならない。
-
書き方3は基本項目を指定する。書き方3のレベル番号は02〜49でなければならない。
-
書き方4は77レベル記述項を指定する。
-
書き方5はPICTURE句のない基本項目を指定する。書き方5のレベル番号は02〜49でなければならない。PICTURE句のない基本項目およびPICTURE句のない基本項目だけから成る集団項目は,77レベル記述項と同じ扱いになる。
-
画面のフィールドは次の規則に従って2〜3段階の階層で記述する。
-
1画面のフィールドの全部または一部を記述する最初の記述項は書き方1でなければならない。
-
書き方1の記述項に続けて,書き方2,3の記述項を書ける。
-
書き方2の記述項を書いたときは,それに続けて少なくとも一つの書き方3の記述項を書くこと。
- (注意)
-
書き方2の記述項の下位項目に別の書き方2の記述項を書いてもよい。この場合は4段階以上の階層になる。ただし,2〜3段階の階層で記述するのが一般的な使い方である。
(例)階層構造を用いた画面の定義
フィールドは3段階(A,B)または2段階(C)の階層で記述する。
-
-
書き方2の規則を次に示す。
-
LINE NUMBER句とREPEAT LINE句を同時に指定してはならない。
-
RULE LINE句を含む記述項には,REPEAT LINE句も指定すること。
この場合のRULE LINE句はRULE LINE TABLE句だけ指定できる。
-
-
書き方3の各句は次に示す組み合わせで指定すること。なお,表にない句の組み合わせは任意である。
表13‒4 書き方3の句の組み合わせ 句の組み合わせ
COLOR
HIGH-INTENSITY
LETTER
RESET
REVERSE
RULE LINE
SECRET
FREE
FREE以外
COLOR
×
×
○
○
○
○
○
×
HIGH-INTENSITY
×
×
○
○
○
○
○
×
LETTER
FREE
○
○
×
×
×
○
○
○
FREE以外
○
○
×
×
×
○
○
○
RESET
○
○
×
×
×
○
○
○
REVERSE
○
○
○
○
○
×
○
○
RULE LINE
○
○
○
○
○
○
×
○
SECRET
×
×
○
○
○
○
○
×
-
書き方4および5の規則を次に示す。
-
書き方4の記述項には,COLUMN NUMBER句とLINE NUMBER句およびその他の句を少なくとも一つは書くこと。
-
書き方4,5の各句は「表13‒5 書き方4および5の句の組み合わせ」に示す組み合わせで指定すること。
-
書き方4,5は,画面に引くけい線やフィールドの属性を指定するものである。このため,データ項目には記憶域を割り当てない。したがって,書き方4,5のデータ名はDISPLAY(WINDOW)文またはERASE文だけで参照できる。
-
書き方5の記述項の上位項目にREPEAT LINE句,REPEAT COLUMN句があってはならない。また,下位項目があってもならない。
表13‒5 書き方4および5の句の組み合わせ 句の組み合わせ
COLOR
HIGH-INTENSITY
LETTER FREE以外
REVERSE
RULE LINE
SECRET
COLOR
×
×
○
○
○
×
HIGH-INTENSITY
×
×
○
○
○
×
LETTER FREE以外
○
○
×
○
○
○
REVERSE
○
○
○
×
○
○
RULE LINE
○
○
○
○
×
○
SECRET
×
×
○
○
○
×
-
-
書き方6は条件変数に対応する条件名を指定する。書き方6の記述項は,書き方5の直後および下位項目が書き方5だけの集団項目の直後には指定できない。書き方6の規則については,標準仕様編を参照のこと。
【標準仕様との関連】
「COBOL2002 言語 標準仕様編」 「9.16.88 VALUE句」
-
画面節のデータを画面の入出力文(ACCEPT文,DISPLAY文,USE文,REPLY文)で部分参照はできない。画面節のデータを画面の入出力文以外の文で部分参照はできる。
-
画面節のデータ記述項にはEXTERNAL句を書けない。
-
画面節のデータ記述項にADDRESSED句を書くことはできない。また,画面節のデータ記述項にアドレスデータ項目は指定できない。
-
画面節のデータ記述項にPROPERTY句,SAME AS句,TYPE句,TYPEDEF句およびUSAGE OBJECT REFERENCE句を指定してはならない。
-
一つのフィールドおよび文字に対し,異なる属性を指定したときの動作は,保証しない。