COBOL2002 言語 拡張仕様編


12.2.22 REQUIRED句(SCREEN SECTION)

形式

[図データ]

機能

入力フィールドまたは更新フィールドに,少なくとも一つの文字を入力しなければならないことを指定する。

構文規則
  1. REQUIREDとEMPTY-CHECKは同義語である。

  2. 集団項目にREQUIRED句が指定された場合,その指定は集団に従属するすべての入力フィールドまたは更新フィールドに対して適用される。

一般規則
  1. REQUIRED句は,画面項目を入力させるあらゆるACCEPT文の実行中に有効である。ただし,入力受け付け中の画面項目に,カーソルが位置づけられていること。

    この句が満足されるまで,終了キーのタイプは拒否され,カーソルはその画面項目の先頭に再度位置づけられる。

  2. この句を満たすためには,英数字画面項目は少なくとも一つの空白(日本語項目の場合は倍角の空白)以外の文字を含み,数字画面項目は0でない値を持たなければならない。

  3. 更新フィールドにREQUIRED句が指定された場合,PICTURE句のFROMまたはUSING指定で参照される一意名の内容またはオペレータの入力データのどちらかがこの句を満たすまで終了キーのタイプは拒否される。

  4. 入力待ちを終了させるためにファンクションキーが用いられた場合,REQUIRED句は必ずしも有効ではない。

  5. FULL句とREQUIRED句を共に指定した場合,フィールドが利用者によって常に全部満たされることを要求するものとなる。

  6. REQUIRED句は,出力フィールドについては無視される。