COBOL2002 言語 拡張仕様編


11.2.3 TRANSCEIVE文(通信節による画面機能)

形式

[図データ]

機能

ディスプレイに対してメッセージの送信および受信をする。メッセージ受信の完了を待つ。また,送信だけをすることはできない。

構文規則
  1. 通信記述名1には,TRANSCEIVE文に対応する通信記述項の通信記述名を指定する。

  2. 一意名1には,送信メッセージ格納領域(出力論理マップ)を指定する。

  3. 一意名2には,受信メッセージ格納領域(入力論理マップ)を指定する。

  4. 一意名1および一意名2には,次のデータ名は指定できない。

    ・指標データ項目

    ・アドレスデータ項目

    ・ブール項目

    ・オブジェクト参照データ項目

    ・オブジェクトプロパティ

    ・関数一意名

  5. 一意名1および一意名2は,部分参照してはならない。

  6. 一意名2には強く型付けされた集団項目を指定できない。

一般規則
  1. TRANSCEIVE文実行前に,通信記述項のMAP NAME句で指定したデータ名1のデータ項目に出力物理マップ名を設定しなければならない。

  2. 送信メッセージ格納領域は,TRANSCEIVE文の実行前に論理データや制御データを設定しておかなければならない。

  3. 受信メッセージ格納領域は,受信の成功したTRANSCEIVE文の実行後に参照できる。