COBOL2002 言語 拡張仕様編


11.2.1 SEND文(通信節による画面機能)

形式

[図データ]

機能
  1. ディスプレイに対してメッセージを送信する。このときメッセージを受信しない。

  2. ディスプレイに対してメッセージを送受信する。このとき,送信されたメッセージに対する受信の完了を待たない。

  3. プリンタへメッセージを送信する。

構文規則
  1. 通信記述名1には,SEND文に対応する通信記述項の通信記述名を指定する。

  2. 一意名1には,送信メッセージ格納領域(出力論理マップ)を指定する。

  3. プリンタに対するSEND文では,NO REPLY指定をしてはならない。

  4. 一意名1には,次のデータ名は指定できない。

    ・指標データ項目

    ・アドレスデータ項目

    ・ブール項目

    ・オブジェクト参照データ項目

    ・オブジェクトプロパティ

    ・関数一意名

  5. 一意名1は,部分参照してはならない。

一般規則
  1. SEND文を実行する前に,通信記述項のMAP NAME句で指定したデータ名1のデータ項目に出力物理マップ名を設定しなければならない。

  2. ディスプレイに対するNO REPLY指定のあるSEND文を実行すると,メッセージが送信される。このとき,RECEIVE文によってメッセージを受信することはできない。

  3. ディスプレイに対するNO REPLY指定のないSEND文を実行すると,メッセージが送受信される。このとき,RECEIVE文を実行して,メッセージを受け取らなければならない。NO REPLY指定のないSEND文からRECEIVE文の間にディスプレイに対する送受信以外の文を実行できる。

  4. プリンタに対するSEND文を実行すると,メッセージが送信される。

  5. 送信メッセージ格納領域には,SEND文の実行前に論理データや制御データを設定しておかなければならない。