10.2.2　手続き部（コマンド行へのアクセス（一括取得））

ACCEPT文の実行時に，コマンド行の引数の値を取得する。ARGUMENT-VALUEと異なり，空白で区切られた複数の引数も1回のACCEPT文で一括して取得できる。

1. 一意名に書ける項目は，機能名CONSOLEと同等である。

2. コマンド行バッファ内の連続する空白文字は，空白文字一つにまとめる。ただし，DISPLAY COMMAND-LINEを実行した後では，連続する空白文字を一つにまとめない。

3. COMMAND-LINEとARGUMENT-VALUEは互いに影響しない。ACCEPT ARGUMENT-VALUEで引数の一部を読み込んだ後に，ACCEPT COMMAND-LINEで引数を読み込むと，引数の全体が読み込まれる。

4. ACCEPT COMMAND-LINEを連続して指定した場合，最初の1回だけが有効となり，2回目以降では引数は読み込まれない。

一意名が数字項目，数字編集項目，外部浮動項目または内部浮動項目の場合，マニュアル「COBOL2002　ユーザーズガイド」またはマニュアル「COBOL2002　使用の手引　手引編」の-NumAcceptオプションに関する記述も参照のこと。

DISPLAY文の実行時に，一意名または定数で指定された内容を，コマンド行の引数の値を格納しているコマンド行バッファに上書きする。

DISPLAY COMMAND-LINEの実行後にACCEPT COMMAND-LINEを実行すると，DISPLAY COMMAND-LINEで設定した値が取り出される。

1. 一意名に内部ブール項目，可変長集団項目，指標データ項目，オブジェクト参照項目，およびアドレスデータ項目は指定できない。

2. DISPLAY 一意名UPON COMMAND-LINEを実行すると，一意名の内容でコマンド行バッファの内容を書き換える。ただし，COMMAND-LINEのコマンド行バッファとARGUMENT-VALUEで使用するバッファは別のバッファとする。すなわち，DISPLAY COMMAND-LINEで書き込んだデータは，ACCEPT COMMAND-LINEでだけ取り出すことができる。

3. DISPLAY 一意名 UPON COMMAND-LINEの作用対象は一つだけしか許されない。一意名の中に空白で区切られたデータが格納されていた場合は，空白を含んだ全体を一つの作用対象とみなす。