COBOL2002 言語 拡張仕様編


9.3.1 概念(データベースアクセス機能)

〈この項の構成〉

(1) データベース

データベース(database)は,DBMSにあるすべてのデータの集まりとする。また,DBMSによっては,ストアドプロシージャと呼ぶ一連の手続きをDBMS上に存在させることができる。

(2) 

表(table)は,行(row)と列(column)で表されるデータの集まりとする。

また,表には次のような形態がある。

表9‒2 表の形態

形態

説明

実表(base table)

表定義によって定義される名前付きの表

導出表(derived table)

問い合わせ指定の評価によって,一つ以上の表から直接または間接に導出される表

ビュー表(viewed table)

ビュー定義によって定義される名前付きの導出表

グループ表(grouped table)

GROUP BY句の評価中に導出されるグループの集合

グループビュー(grouped view)

グループ表から導出されるビュー表

(3) 結果

結果(result)は,問い合わせ式,問い合わせ指定および SELECT文によって導出される表のデータとする。

導出される表のデータは,空であってもよい。

(4) ナル値

ナル値(null value)は,データが存在しない未定の値のこととする。