COBOL2002 言語 拡張仕様編


8.2.1 通信記述項(CD)(データコミュニケーション機能)

COBOLプログラムでは,通信記述項が,通信節の最高のレベルを表す。通信節の見出しの次にレベル指示語のCD,通信記述項および一連の独立した句から成る通信記述項を書く。

形式

[図データ]

機能

通信記述項は,オンラインコントロールプログラムとCOBOLプログラムの間の論理的な連絡領域を定める。

構文規則
  1. 通信記述項の最初にレベル指示語CDを書き,その後に通信記述名1を書かなければならない。

  2. 通信記述名1の後に書く句の順序は任意とする。

  3. 通信記述中のFOR句で,次の組み合わせを行ってはならない。

    ・INPUTとCOMMAND

    ・INPUTとPROGRAM

    ・INPUTとJOURNAL

    ・I-OとJOURNAL

  4. DETAIL MODE句のデータ名は,8個を超えてはならない。

  5. 通信節は,最外側プログラムまたは利用者定義関数だけに指定できる。

  6. ACTIVE句およびWAITING TIME句は,二つ以上同時に指定してはならない。

一般規則
  1. 通信記述項は,通信記述名1をオンラインコントロールプログラムとの連絡領域に関連づける。

  2. 通信記述名1の後に書く各句の意味は,オンラインコントロールプログラム側で定める。

  3. FOR句のINPUT,OUTPUT,またはI-Oに続く指定を省略した場合,メッセージの受信またはメッセージの送信を行う指定となる。