COBOL2002 言語 拡張仕様編


6.1 浮動小数点数字定数

COBOLの標準仕様では,数字定数には固定小数点数字定数しかない。このシステムでは,固定小数点数字定数に加えて,浮動小数点数字定数を扱うことができる。

(備考)

1984年 CODASYL COBOLには,外部浮動小数点数字項目と浮動小数点数字定数の仕様が入った。

浮動小数点数字定数を表す規則は次のとおりである。

浮動小数点数字定数の例を次に示す。

(例)

浮動小数点数字定数

1.2E03

.12E4

それぞれ1.2×103と0.12×104を表す。表現は異なるが値は同じである。

-13.E-2

-13.0×10-2を表す。

3.14E0

3.14×100を表す。

1.2△E△3

誤り。間に空白があるので,1.2と3は固定小数点数字定数,Eは語とみなされる。

12E03

誤り。仮数部に小数点がないので,語の12E03とみなされる。