COBOL2002 言語 拡張仕様編


1.7.4 MOVE文(日本語機能)

形式

形式は標準仕様と同じ。

機能

日本語集団項目,日本語項目,日本語編集項目,または日本語文字定数を,日本語集団項目,日本語項目,または日本語編集項目へ転記する。

一般規則
  1. 送り出し側作用対象が日本語集団項目,日本語項目,日本語編集項目,または日本語文字定数で,受け取り側作用対象が,日本語集団項目,日本語項目,または日本語編集項目であるとき「1.2.5 標準けた寄せ規則(日本語機能)」に従って転記される。

  2. 次の表意定数を日本語集団項目,日本語項目,または日本語編集項目に転記するときは,その項類は日本語とする。

    ・SPACE(SPACES)

    ・ZERO(ZEROS,ZEROES)

    ・HIGH-VALUE(HIGH-VALUES)

    ・LOW-VALUE(LOW-VALUES)

  3. 日本語項目および日本語編集項目以外の基本データ項目を,日本語集団項目,日本語項目,または日本語編集項目に転記してはならない。

  4. 日本語集団項目,日本語項目,または日本語編集項目を,日本語項目および日本語編集項目以外の基本項目に転記してはならない。

  5. 書き方1のMOVE文中では,日本語集団項目は基本項目として扱われる。日本語項目,日本語編集項目,日本語文字定数から日本語集団項目への転記,および日本語集団項目から日本語項目,日本語編集項目への転記は基本項目転記となる。

  6. 書き方2のMOVE文中では,日本語集団項目は集団項目として処理される。日本語集団項目に従属する項目が選択されて転記される処理は,「COBOL2002 言語 標準仕様編」 「10.6.5 CORRESPONDING指定」に規定された規則に従う。

【標準仕様との関連】

COBOL2002 言語 標準仕様編」 「10.8.28 MOVE文