7.4.1 カバレージ情報の表示の方法(CSV形式)
端末から,コマンドを入力してカバレージ情報をCSV形式で表示します。
- 〈この項の構成〉
(1) カバレージ情報の表示の手順
バッチモードでカバレージ情報(CSV形式)を表示するときの作業の流れを説明します。
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カバレージ情報を蓄積する。
カバレージ情報の蓄積については,「7.2.1 コマンドによる方法」,「7.2.2 プログラムからの連動実行による方法」を参照してください。
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cblcc2kコマンドを指定して,実行する。
cblcc2kコマンドについては,「(2) cblcc2kコマンド」を参照してください。
出力されたCSVファイルをエディタやExcelなどの表計算プログラムで開き,内容を確認する。
(2) cblcc2kコマンド
cblcc2kコマンドの形式を次に示します。
- 形式1
- 形式2
-
- -List
-
カバレージ統計情報CSVファイルを出力します。
- -Source
-
ソースカバレージ情報CSVファイルを出力します。
- -All
-
カバレージ統計情報CSVファイルとソースカバレージ情報CSVファイルの両方を出力します。
-Listと-Sourceを同時に指定したのと同じです。
- -NoHeader
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ヘッダカラム名とヘッダを出力しません。
この引数を指定した場合,カバレージ統計情報CSVファイルとソースカバレージ情報CSVファイルには,それぞれ次の内容を出力します。
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カバレージ統計情報CSVファイルのとき
カバレージ統計情報カラム名とカバレージ統計情報
-
ソースカバレージ情報CSVファイルのとき
ソースカバレージ情報カラム名とソースカバレージ情報
カバレージ統計情報CSVファイルおよびソースカバレージ情報CSVファイルの出力内容については,「6.2.6 カバレージ情報の表示(CSV形式)」を参照してください。
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- -ListSourceFile
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カバレージ統計情報CSVファイルにソースファイル単位の統計情報を出力します。カバレージ統計情報CSVファイルを出力しない場合は無視されます。
- -ListCompilationUnit
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カバレージ統計情報CSVファイルに翻訳単位の統計情報を出力します。カバレージ統計情報CSVファイルを出力しない場合は無視されます。
- -ListAll
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カバレージ統計情報CSVファイルに,ソースファイル単位と翻訳単位の両方の統計情報を出力します。
-ListSourceFileと-ListCompilationUnitを同時に指定したのと同じです。カバレージ統計情報CSVファイルを出力しない場合は無視されます。
- -Comment
-
ソースに記述されたコメント行(注記行)をソースカバレージ情報CSVファイルに出力します。ソースカバレージ情報CSVファイルを出力しない場合は無視されます。
省略時は,ソースに記述されたコメント行(注記行)をソースカバレージ情報CSVファイルに出力しません。
- -ListFileName
-
出力するカバレージ統計情報CSVファイルのファイル名(.csv)を指定します。ファイル名には,カバレージ統計情報CSVファイルを格納するディレクトリのパスを含めないで,ファイル名だけを指定してください。
省略時は,「summary_list.csv」を仮定します。カバレージ統計情報CSVファイルを出力しない場合は無視されます。
- -OutputPath
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生成するCSVファイルの出力先ディレクトリのパスを指定します。出力先ディレクトリ名には,存在するディレクトリを指定してください。省略時は,出力先ディレクトリをカレントディレクトリとします。
-
カバレージ統計情報CSVファイルの場合
-OutputPathオプションで指定したディレクトリに,-ListFileNameオプションで指定したファイル名で出力します。
-
ソースカバレージ情報CSVファイルの場合
-OutputPathオプションで指定したディレクトリに,プログラム情報ファイル名(拡張子を除く)に「_source.csv」を付けたファイル名で出力します。例えば,プログラム情報ファイル名が「makeline.cbp」の場合は,ソースカバレージ情報CSVファイルは「makeline_source.csv」で出力します。
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- -Recursive
-
-InputPathで指定したディレクトリと,そのサブディレクトリにあるすべてのプログラム情報ファイルを出力対象とします。また,-OutputPathに指定した出力先ディレクトリに,-InputPathで指定したディレクトリ下と同じディレクトリ構成で出力します。
省略時は,-InputPathで指定したディレクトリの直下にあるプログラム情報ファイルだけを出力対象とし,-OutputPathに指定した出力先ディレクトリの直下に出力します。
この引数は,-InputPathを指定した場合にだけ有効になります。
- -Input
-
出力対象のプログラム情報ファイル名を指定します。
プログラム情報ファイル名は,コンマ(,)区切り,または空白区切りで複数指定できます。ファイル名が同じプログラム情報ファイル名は同時に指定できません。絶対パスや相対パスで指定した場合も,同じパスではなく,同じプログラム情報ファイル名は同時に指定できません。
複数指定したプログラム情報ファイルは,先頭から拡張子をチェックします。拡張子の不正を検出した場合は,それよりもあとに指定しているプログラム情報ファイルの拡張子をチェックしないで処理を終了します。
また,-Inputの直後にコンマ,または末尾にコンマを指定している場合も,エラーとなり,処理を終了します。
- -InputPath
-
出力対象のプログラム情報ファイルを格納しているディレクトリのパスを指定します。
- -Help
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cblcc2kコマンドの構文を表示します。-Helpオプションを指定すると,ほかの引数はすべて無視されます。
出力されるカバレージ情報リストの詳細については,「6.2.6 カバレージ情報の表示(CSV形式)」を参照してください。
- 注意事項
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-List,-Sourceまたは-Allのうち何も指定がなかった場合,-Allオプションを仮定します。
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-ListSourceFile,-ListCompilationUnitまたは-ListAllのうち何も指定がなかった場合,-ListAllオプションを仮定します。
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-ListFileNameの指定によって,ソースカバレージ情報CSVファイルとカバレージ統計情報CSVファイルが同一ファイルになった場合の動作は保証しません。
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cblcc2kコマンドのメッセージは標準エラー出力へ出力します。
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複数のファイルを出力する場合に,処理中にエラーが発生したときは,それ以降のファイルの出力を中止します。それより前に出力したファイルは削除されません。
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cblcc2kコマンド名は,英小文字で指定します。
-
cblcc2kコマンド名だけを指定した場合は,cblcc2kコマンドの構文を表示します。
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オプションは,英大文字,英小文字のどちらでも指定できます。オプションの始まりは,ハイフン(-)とします。
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オプションの区切り記号は空白文字とタブです。空白文字およびタブを区切り記号としたくないときは,オプションをダブルコーテーション(")で囲みます。
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同じオプションを複数指定した場合は,最後に指定したオプションを有効とします。
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オプションにパスの付かないファイル名を指定したときは,カレントディレクトリのファイルとします。相対パスの付いたファイル名を指定したときは,カレントディレクトリを起点とする相対パスのディレクトリにあるファイルとします。
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オプションに複数のファイル名を指定するときは,コンマ(,)または空白文字で区切ります。また,アスタリスク(*)をファイル名の一部に指定することによって,(*)以外の文字が一致するすべてのファイルを指定できます。
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cblcc2kコマンドが返す終了コードは,次のとおりです。
終了コード
内容
0
正常終了
1
エラー発生による終了
2
キー操作による割り込みによる終了
-
-Helpオプションによるコマンドの構文は,標準出力へ出力します。それ以外のメッセージは,標準エラー出力へ出力します。
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(3) 環境変数の指定
カバレージ情報の表示に必要なファイルを環境変数に指定します。
環境変数名 |
概要 |
---|---|
CBLPIDIR |
プログラム情報ファイルの存在するディレクトリをパスで指定する。 |
- 注意事項
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カバレージ情報の表示のプログラム情報ファイルがパスの付かないファイル名または,相対パスで指定された場合,次のディレクトリを検索します。相対パスを指定したときは,次のディレクトリからの相対パスを検索します。絶対パスが指定されたとき,次の検索はしません。
1.環境変数CBLPIDIRで指定したディレクトリ
2.カレントディレクトリ
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プログラムが-CVInfコンパイラオプションでコンパイルされていない場合,カバレージ情報の表示の対象となりません。
カバレージ情報の表示では対象外とするエラーメッセージを出力します。
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カバレージ情報の表示の対象となるプログラム情報ファイルが一つもない場合は,カバレージの表示をしません。カバレージ統計情報CSVファイルも出力しません。
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