6.1.7 その他の注意事項
(1) ファイルの書き込み時の制約
-
ccbl2002コマンドによって,同時にプログラムがコンパイルされた場合は,コンパイラが生成する次のファイルは,あとから生成されたファイルが有効になります。
-
プログラム情報ファイル
-
-
同時に複数のカバレージ情報の蓄積をした場合,プログラムの終了後に,プログラム情報ファイルに書き込みを同時にすると,エラーになるときがあります。
(2) プログラム情報ファイルのエラーについて
-
COBOL2002以外で作成されたプログラム情報ファイルをカバレージ情報の表示,またはカバレージ情報の操作の対象に指定した場合は,KCCC4416T-Eのエラーメッセージを出力し,カバレージ情報の表示,またはカバレージ情報の操作の対象にしません。
-
COBOL2002ではあるが,別のシステムで作成されたプログラム情報ファイルをカバレージ情報の表示,またはカバレージ情報の操作の対象に指定した場合は,KCCC4437T-Eのエラーメッセージを出力し,カバレージ情報の表示,またはカバレージ情報の操作の対象にしません。
(3) 作業用ファイルについて
COBOL2002では,カバレージ情報の蓄積,またはカウント情報の表示で,作業用ファイルを生成して使用しています。作業用ファイルは,次の表にあるディレクトリに,先頭に「CBLTD」,その後ろに任意の文字列が付いたファイル名で生成されます。カバレージ情報の蓄積,またはカウント情報の表示の実行中に強制終了した場合など,作業用ファイルが正しく削除されないときがあります。そのときは,OSのコマンドなどを使用して削除してください。
OS |
出力ディレクトリ |
---|---|
AIX |
/tmpディレクトリに生成されます。ただし,環境変数TMPDIRを指定したときは,環境変数TMPDIRに指定したディレクトリに生成されます。 |
Linux |
/tmpディレクトリに生成されます。 |