5.2.19 カウンタ変数
カウンタ変数は,TDコマンド群の実行回数を参照するための変数です。カウンタ変数を定義したTDコマンド群の中だけで参照できます。2進項目のデータとして扱われ,1から始まり,TDコマンド群が実行されるたびに1ずつ加算されます。最大値は2,147,483,647で,最大値を超えた場合は,最大値のまま更新されません。
カウンタ変数は,表示,代入,比較に使用できます。ただし,添字・部分参照には使用できません。
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表示
2進項目のデータ属性,または16進で表示できます。
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代入
送り出し側作用対象に指定して,データ項目へ値を代入できます。このとき,2進項目の代入規則に従います。カウンタ変数へ値を代入することはできません。
代入については,「2.3.1 データの比較・代入規則」の「(1) データの代入規則」を参照してください。
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比較
2進項目の比較規則に従い,データ項目,定数と比較できます。
比較については,「2.3.1 データの比較・代入規則」の「(2) データの比較規則」を参照してください。
TDコマンド群が実行される場合,カウンタ変数と同じ名前のデータ名が参照範囲にあるときは,カウンタ変数が指定できるオペランドであれば,カウンタ変数とみなします。カウンタ変数が指定できないオペランドであれば,データ名とみなします。
- 使用例
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カウンタ変数によって,実行されるTDコマンドを変えます。
SET QUALIFICATION (#PROG(給与計算)) SET BREAK ST(1350) COUNTER(CNT) DO IF C (CNT = 1) DISPLAY DATA(合計) *> 一度目に実行される ENDIF IF C (CNT = 2) DISPLAY DATA(総合計) *> 二度目に実行される ENDIF ENDDO