5.2.6 データ名
テストデバッグで指定できるCOBOL言語のデータは次のとおりです。
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データ名
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指標名
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アドレス名
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特殊レジスタ
データ名は,COBOL言語の仕様に準拠した形で,修飾,添字付けおよび部分参照が指定できます。COBOL言語との指定方法の違いは次のとおりです。
(1) 表の参照
表の属性を持つデータ名を参照するときは,添字を付けて指定します。添字は,整数定数,添字の付かない数字項目,指標名の指定ができます。ただし,データ監視条件では,整数定数でなければなりません。
次の項目は,添字に指定できません。
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ALL
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算術式(相対添字付け)
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ほかの表に割り当てた指標名
(2) 部分参照
データの部分を参照するときは,最左端位置と長さを指定します。最左端位置と長さは,整数定数を指定します。部分参照には,次の制限があります。
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最左端位置と長さに,算術式は指定できません。
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添字付けの範囲指定と部分参照は同時に指定できません。
- 注意事項
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報告書節のデータ項目および画面節(SCREEN SECTION)の画面名は参照できません。
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最適化オプション(-Optimize,2)でコンパイルしたソース要素をテストデバッグするときは,最適化されたデータ項目を参照できないことがあります。
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TYPEDEF句の付いたデータ項目およびその下位項目のデータ項目は参照できません。
DISPLAY OBJECTコマンド,DISPLAY FACTORYコマンドによって,オブジェクトまたはファクトリオブジェクト内に定義されている表を参照するときの添字の指定は,整数定数でなければなりません。
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