2.2.6 領域の操作
ALLOCATE AREAコマンドを使用して,領域を確保し,そのアドレスをアドレス名,アドレスデータ項目またはポインタ項目に設定できます。また,任意のデータ項目のアドレスをアドレスデータ項目またはポインタ項目に設定できます。
この機能は,連動する別のプログラムで確保されるデータ領域を参照するテストを実行する場合,その別プログラムを動作させることなくデータ領域だけ確保したいときに使用します。確保した領域は,FREE AREAコマンドで解放します。
- 〈この項の構成〉
(1) 領域の確保・解放
アドレス名によって参照されるデータ項目と同じサイズの領域を確保して,アドレス名に設定できます。また,指定したサイズの領域を確保して,アドレスデータ項目,ポインタ項目に設定できます。
アドレス名に設定されているアドレスの領域が不要となったときは,これを解放できます。領域を解放したときは,アドレス名にZEROが設定されます。
主プログラムシミュレーションのパラメタや,副プログラムシミュレーションのRETURNINGにアドレス名を使用するとき,その領域を確保して値を設定できます。
なお,アドレスデータ項目,ポインタ項目も同様です。
ALLOCATE AREAコマンドおよびFREE AREAコマンドの詳細については,「5.4 TDコマンドの詳細」の「5.4.17 ALLOCATE AREA/FREE AREA(領域の確保と解放)」を参照してください。
- 注意事項
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FREE AREAコマンドが解放する領域は,ALLOCATE AREAコマンドで確保した領域です。このため,FREE AREAコマンドには,ALLOCATE AREAコマンドで確保した領域のアドレスが設定されているアドレス名を指定する必要があります。なお,アドレスデータ項目,ポインタ項目も同様です。
(2) 任意のデータ項目のアドレスの取得
任意のデータのアドレスをアドレス名,アドレスデータ項目,またはポインタ項目に設定できます。
アドレス名で参照されたデータ名のアドレスを取得した場合は,そのアドレス名が指すアドレスが設定されます。
ASSIGN ADDRESSコマンドの詳細については,「5.4.18 ASSIGN ADDRESS(アドレスの取得)」を参照してください。