2.1.1 テストデバッガの入出力構成と使用するファイル
- 〈この項の構成〉
(1) 入出力構成
テストデバッガを使ったプログラムのテスト時の入出力構成を図2-1に示します。
- 注※1
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目的に応じて次の拡張子を使用します。
・固定形式正書法で書かれた原始プログラムをコンパイルする場合
.cbl,.CBL,.cob,.ocb,または環境変数CBLFIXで指定した拡張子
・自由形式正書法で書かれた原始プログラムをコンパイルする場合
.cbf,.ocf,または環境変数CBLFREEで指定した拡張子
- 注※2
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コンパイラによる生成と,利用者による作成が可能です。
#INCLUDEコマンドで指定するときは,拡張子は任意に指定できます。
- 注※3
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システムによって違いがあります。詳細は,マニュアル「COBOL2002 使用の手引 手引編」を参照してください。
- 注※4
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ラインモードの場合だけ使用できます。
(2) 使用するファイル
テストデバッガを使ったテストで使用するファイルについて説明します。
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ソースファイル
テキストエディタ(viやFSEDなど)を使用して開かれるファイルです。
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実行可能ファイル
テストデバッグの対象となる実行可能ファイルです。
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共用ライブラリファイル
テストデバッグの対象となる共用ライブラリファイルです。共用ライブラリについては,「2.4.5 共用ライブラリ」を参照してください。
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プログラム情報ファイル
テストデバッガで使用するプログラムの情報を格納するファイルです。テストデバッグのために,-TDInfコンパイラオプションを指定してコンパイルした場合,コンパイラはソースファイル名の拡張子を「.cbp」に変えたプログラム情報ファイルを出力します。
プログラム情報ファイルは,使用するテストデバッガと同じバージョンのコンパイラで作成されたものでなければなりません。バージョンが異なる場合は,次に示すエラーメッセージが表示されます。
KCCC4436T-E 異なるバージョンでコンパイルされたプログラム情報ファイルのため,対象としません。ファイル(xxxxx)
シミュレーションのために,-SimMainコンパイラオプション,-SimSubコンパイラオプション,または-SimIdentコンパイラオプションと-DynamicLinkコンパイラオプションを指定してコンパイルした場合,コンパイラは拡張子に「.cbs」を付けたプログラム情報ファイルを出力します。
プログラム情報ファイルの詳細については,マニュアル「COBOL2002 使用の手引 手引編」の「主/副プログラムシミュレーションで生成する擬似プログラム用プログラム情報ファイル」の説明を参照してください。
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TDコマンド格納ファイル
TDコマンドを記述するテキストファイルです。
ラインモードでは,#INCLUDEコマンドで取り込むことができます。
バッチモードでは,入力ファイルとして用意する必要があります。バッチモードの入力として指定する場合の拡張子は,「.tdi」または「.tds」である必要があります。#INCLUDEコマンドで指定する場合は,ファイル名と拡張子は任意に指定できます。
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ログ出力ファイル
端末に表示される内容を出力するファイルです。SET LOGコマンドで指定できます。バッチモードでは使用できません。ファイル名と拡張子は任意に指定できます。
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結果蓄積ファイル
TDコマンドの実行結果を出力するファイルです。SET PRINTコマンドでファイルを指定します。PRINTオペランドを持つTDコマンドでPRINTを指定すると,そのコマンドの実行結果がファイルに出力されます。
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結果出力ファイル
バッチモードの入力となったTDコマンド格納ファイル中のTDコマンド操作によるメッセージおよび結果を出力するファイル(.tdl)です。
- 注意事項
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プログラム情報ファイルは,実行可能ファイルまたは共用ライブラリファイルのあるディレクトリを参照します。任意のディレクトリのプログラム情報ファイルを参照する場合は,環境変数CBLPIDIRにディレクトリ名を指定します。
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環境変数CBLPIDIRを指定した場合のプログラム情報ファイルの検索順序は,「3.2.2 環境変数の指定」の注意事項を参照してください。
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