COBOL2002 使用の手引 操作編


8.2.3 データ設定値

TDコマンド格納ファイル中のASSIGN DATAコマンドで設定されるデータ値を次に示します。

表8‒2 データ設定値

データ属性

設定内容

生成例

定義

設定値

英字項目

Aで始まるnけたの文字を埋め込む。

PIC A(10)
'ABCDEFGHIJ'

英数字項目

PIC X(4)
'ABCD'

英数字編集項目

PIC XBXBX
'ABC'

数字項目

外部10進項目

nけたの数字を埋め込む。小数点の位置も合わせる。Pに対しては0を埋め込む。

PIC S9V99
1.23

内部10進項目

PIC 9V9 USAGE COMP-3
1.2

2進項目

PIC 99PP USAGE COMP
1200

外部浮動小数点

仮数部にnけたの数字を埋め込む。

小数点の位置も合わせる。指数部にはE12を埋め込む。

PIC +9.9E-99
1.2E12

内部浮動小数点

COMP-1

1.2E34を埋め込む。

USAGE COMP-1
1.2E34

COMP-2

2.3E45を埋め込む。

USAGE COMP-2
2.3E45

ブール項目

nけたの数字を埋め込む。

PIC 1(8) USAGE DISPLAY
B'11111111'
PIC 1(4) USAGE BIT
B'1111'

数字編集項目

nけたの数字を埋め込む。

PIC \\\\\\\9
1234567

日本語項目

nけたの全角数字を埋め込む。

PIC N(4)
N'1234'

日本語編集項目

PIC NBN
N'12'

英数字集団項目

半角空白を設定する。配下の集団項目,基本項目についても,規則に従って設定する。

SYU1.
 SYU2.
  KI1 PIC XX.
  KI2 PIC 99.
' '
 ' '
  'AB'
  12

日本語集団項目

全角空白を設定する。配下の集団項目,基本項目についても,規則に従って設定する。

SYU1 GROUP-USAGE NATIONAL.
   SYU2.
    KI1  PIC N.
    KI2  PIC NN.
N' '
 N' '
  N'1'
  N'12'

指標データ項目

設定しない。

USAGE INDEX

アドレスデータ項目

USAGE ADDRESS

ポインタ項目

USAGE POINTER

オブジェクト参照データ項目

USAGE OBJECT REFERENCE

動的長基本項目

連絡節での定義で,LIMIT指定がある場合,LIMITに指定されたけた数を上限値として,基本項目の規則に従って設定する。

PIC X DYNAMIC LENGTH C-STRING LIMIT 4.
 
PIC N DYNAMIC LENGTH C-STRING LIMIT 4.
'ABCD'
 
N'1234'

連絡節での定義で,LIMIT指定がない場合,1,024けたが仮定されているものとして,基本項目の規則に従って設定する。

PIC X DYNAMIC LENGTH C-STRING.
 
PIC N DYNAMIC LENGTH C-STRING.
'ABCDE・・・'
 
N'1234・・・'

その他

FILLER項目は設定しない。

FILLER PIC X(4)
(凡例)

−:設定されない。

注1

埋め込めるけた数の最大は28けたです。

注2

OCCURS句が付くときは添字(1)だけを設定します。

注※

-SimMainオプションを指定した場合の主プログラムシミュレーションのときだけ生成されます。