COBOL2002 使用の手引 操作編


3.2.1 テストの手順

ラインモードでプログラムをテストするときの作業の流れを説明します。

  1. コンパイラオプションを指定して,コンパイルする。

    -TDInfコンパイラオプションを必ず指定してください。カバレージを使用する場合は-CVInfコンパイラオプション,主プログラムシミュレーションを使用する場合は-SimMainコンパイラオプション,副プログラムシミュレーションを使用する場合は-SimSubコンパイラオプション,-SimIdentコンパイラオプション,または-DynamicLinkコンパイラオプションもあわせて指定します。

  2. 環境変数を設定する。

    プログラムの実行に必要な環境変数と,テストデバッグに必要な環境変数を指定します。テストデバッグに必要な環境変数については,「3.2.2 環境変数の指定」を参照してください。プログラムの実行に必要な環境変数については,マニュアル「COBOL2002 使用の手引 手引編」を参照してください。

  3. cbltl2kコマンドによってテストデバッガを起動する。

    コマンドの例を次に示します。

    形式1

    [図データ]

    形式2

    [図データ]

    各オプションの詳細については,「3.2.3 cbltl2kコマンド」を参照してください。

    テストデバッガが起動して,TDコマンドの入力待ちとなります。

  4. プログラムの実行前の準備をする。

    テストデバッグの目的に応じて,次の操作をします。

    • プログラムを中断させるときは,SET BREAKコマンドによって中断点を設定する。

    • シミュレーションをするときは,SIMULATE MAIN,SIMULATE SUB,SIMULATE FILE,SIMULATE DCコマンドによって,手続きを指定する。

  5. プログラムの実行を開始する。

    GOコマンド,STEP INコマンド,STEP OVERコマンドによってプログラムを開始します。プログラムに渡す引数,カバレージ情報の蓄積の有無は,オペランドで指定できます。

  6. プログラムが中断する。

    SET BREAKコマンドによって設定された中断点で,プログラムが中断します。実行時エラーが発生したとき,割り込みの操作でもプログラムは中断します。プログラムが中断した状態で,データの値の確認や変更ができます。

  7. プログラムの実行を再開する。

    中断している文から,プログラムの実行が再開します。プログラムが再開する文を,GOコマンドにSTATEMENTオペランドを指定して,別の文に変更することもできます。

  8. プログラムを再実行する。

    プログラムの実行が終了したあと,5の操作をすることで,再度プログラムの実行を開始できます。

  9. テストデバッガを終了する。

    QUITコマンドで,テストデバッガを終了します。