COBOL2002 使用の手引 操作編


2.1.3 テストしたいプログラムの実行

テストデバッガの対象となるプログラムは,一つの実行可能ファイルと複数の共用ライブラリファイルで構成されます。

注意事項
  • ldコマンドの-sオプションやstripコマンドなどで実行可能ファイルや共用ライブラリのシンボル情報を削除した場合,その実行可能ファイルや共用ライブラリは,テストデバッグの対象になりません。

    なお,Linuxでは,cbltd2kコマンドやcbltl2kコマンドの-Executeオプションに指定する実行可能ファイルは,テストデバッグの対象にしない場合でもシンボル情報が必要です。

  • 共用ライブラリのロードは,COBOLプログラムの実行時の動作に従います。指定した共用ライブラリが,プログラムの実行時にロードされた場合に,テストデバッガの対象になります。ロードされなかった場合は,テストデバッガの対象になりません。

  • テストデバッガでは,共用ライブラリがロードされた場合に次のチェックをして,指定された共用ライブラリとロードされた共用ライブラリが同じであるかを判断しています。次のチェックで,指定された共用ライブラリとは異なると判断された場合は,テストデバッガの対象になりません。

    チェック内容

     ・ロードされた共用ライブラリのファイルが共用ライブラリを検索するパスにある。

    共用ライブラリについては,「2.4.5 共用ライブラリ」を参照してください。

  • STOP RUN文を記述しない場合は,「COBOLプログラムの実行を終了しました」のメッセージが表示されません。

  • テストデバッガを実行するシステム以外で作成された実行可能ファイルを対象にすると,KCCC4216T-SまたはKCCC4412T-Eのメッセージが出力され,テストデバッガまたはカバレージが終了します。

  • テストデバッガを実行するシステム以外で作成された共用ライブラリを対象にすると,KCCC4216T-SまたはKCCC4412T-E,およびKCCC0331T-Iのメッセージが出力され,テストデバッガの対象になりません。テストデバッガは続行します。