COBOL2002 使用の手引 操作編


6.2.5 カバレージ情報の表示(テキスト形式)

次の方法で,プログラム情報ファイルに蓄積されたカバレージ情報を,テキスト形式のカバレージ情報リストファイルへ出力できます。

詳細は,「7.3 カバレージ情報の表示(テキスト形式)」を参照してください。

カバレージ情報の表示による出力リストの形式は次のとおりです。表示される順序は,選択されたプログラム情報ファイルの順に依存します。スタックコンパイルされている場合は,-Main,Systemコンパイラオプションを指定したプログラムを,そのプログラム情報ファイル単位内の先頭に表示します。

〈この項の構成〉

(1) 翻訳単位の一覧表示

指定された翻訳単位のC0メジャー,差分C0メジャー,C1メジャー,差分C1メジャーを一覧に表示します。

[図データ]

表6‒8 プログラムの一覧表示

項目

内容

翻訳単位

名称

翻訳単位の名称

9文字以上の名称は,アスタリスク(*)を表示し,<名称>のあとに表示する。

種別

翻訳単位の種別

P:プログラム

C:クラス

T:利用者定義関数

C0

対象総数

翻訳単位

実行文の数

実行済数

実行が済んだ実行文の数

C0

C0メジャー

差分C0

対象総数

差分

実行文の数

実行済数

実行が済んだ実行文の数

差分C0

差分C0メジャー

C1

対象総数

翻訳単位

実行できる分岐先の数

実行済数

実行が済んだ分岐先の数

C1

C1メジャー

差分C1

対象総数

差分

実行できる分岐先の数

実行済数

実行が済んだ分岐先の数

差分C1

差分C1メジャー

合計

C0

対象総数

一覧の全翻訳単位

実行文の数の合計

実行済数

実行が済んだ実行文の数の合計

C0

C0メジャー

差分C0

対象総数

一覧の全翻訳単位の差分

実行文の数の合計

実行済数

実行が済んだ実行文の数の合計

差分C0

差分C0メジャー

C1

対象総数

一覧の全翻訳単位

実行できる分岐先の数の合計

実行済数

実行が済んだ分岐先の数の合計

C1

C1メジャー

差分C1

対象総数

一覧の全翻訳単位の差分

実行できる分岐先の数の合計

実行済数

実行が済んだ分岐先の数の合計

差分C1

差分C1メジャー

注※ 小数点第2位以下を切り捨てる。

(2) まとめ情報の表示

指定した翻訳単位のC0メジャー,差分C0メジャー,C1メジャー,差分C1メジャー,S1メジャー,差分S1メジャーを表示します。

[図データ]

表6‒9 まとめ情報の表示の説明

項目

内容

翻訳単位名の種別

プログラム名・クラス名・利用者定義関数名

翻訳単位名

翻訳単位の名称

コンパイル日時

翻訳単位を含む原始プログラムをコンパイルした日時

テスト日時

翻訳単位を含む原始プログラムのカバレージ情報を最後に蓄積した日時

変更回数

翻訳単位を含む原始プログラムを変更した回数

テスト回数

翻訳単位を含む原始プログラムを実行した回数

32,766を超えた場合は*****

<C0>

対象総数

翻訳単位

実行文の数

実行済数

実行が済んだ実行文の数

未実行数

実行していない文の数

カバレージ率

C0メジャー

<差分C0>

対象総数

差分

実行文の数

実行済数

実行が済んだ実行文の数

未実行数

実行していない実行文の数

カバレージ率

差分C0メジャー

<C1>

対象総数

翻訳単位

実行できる分岐の数

実行済数

実行が済んだ分岐の数

未実行数

実行していない分岐の数

カバレージ率

C1メジャー

<差分C1>

対象総数

差分

実行できる分岐の数

実行済数

実行が済んだ分岐の数

未実行数

実行していない分岐の数

カバレージ率

差分C1メジャー

<S1>

対象総数

翻訳単位

実行できる呼び出し文の数

実行済数

実行が済んだ呼び出し文の数

未実行数

実行していない呼び出し文の数

カバレージ率

S1メジャー

<差分S1>

対象総数

差分

実行できる呼び出し文の数

実行済数

実行が済んだ呼び出し文の数

未実行数

実行していない呼び出し文の数

カバレージ率

差分S1メジャー

注※ 小数点第2位以下を切り捨てる。

注意事項

C0メジャー,C1メジャー,差分C0メジャー,差分C1メジャー,S1メジャーおよび差分S1メジャーのそれぞれの対象総数が99,999,999を超えた場合,表示は「********」となります。

(3) 全ソース表示

原始プログラムを表示し,原始プログラムの変更による差分とC0・C1の実行済みの状態を表示します。

[図データ]

表6‒10 全ソース表示の説明

項目

内容

翻訳単位名の種別

プログラム名・クラス名・利用者定義関数名

翻訳単位名

翻訳単位の名称

コンパイル日時

翻訳単位を含む原始プログラムをコンパイルした日時

テスト日時

翻訳単位を含む原始プログラムのカバレージ情報を最後に蓄積した日時

変更回数

翻訳単位を含む原始プログラムを変更した回数

テスト回数

翻訳単位を含む原始プログラムを実行した回数

ソース要素名の種別

プログラム名・メソッド名・利用者定義関数名

ソース要素名

ソース要素の名称

変更

Y:原始プログラムの変更された行

#:原始プログラムの変更によって影響がある行

<C0>

*:実行が済んだ文

.:実行していない文

<C1>

@:実行が済んだ分岐

.:実行していない分岐

行番号

コンパイラが振り直した行番号

ソーステキスト

原始プログラムの行

まとめ情報の項目は,「(2) まとめ情報の表示」を参照してください。

(4) 差分ソース表示

原始プログラムの修正によって生じた差分の実行文に対して,変更行,変更影響行,C0実行済み,C1実行済みを明示します。

[図データ]

各項目の内容については,「(3) 全ソース表示」を参照してください。

(5) 未実行表示

原始プログラムの実行していない文を表示します。

[図データ]

各項目の内容については,「(3) 全ソース表示」を参照してください。

(6) 差分未実行ソース表示

原始プログラムの差分未実行ソースを表示します。

[図データ]

各項目の内容については,「(3) 全ソース表示」を参照してください。

(7) 呼び出し文ソース表示

原始プログラムのS1カバレージ対象の呼び出し文を表示します。

[図データ]

各項目の内容については,「(3) 全ソース表示」を参照してください。