COBOL2002 使用の手引 操作編


2.2.5 データの操作

COBOLプログラムのデータに対して,データの表示,データの代入,データの比較ができます。データの表示によって,プログラムの実行状態を確認できます。また,値を変更することによって,状態を変更してテストができます。

データの代入規則については「2.3.1 データの比較・代入規則」の「(1) データの代入規則」を,データの比較規則については「(2) データの比較規則」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) データの表示

DISPLAY DATAコマンドについては,「5.4 TDコマンドの詳細」の「5.4.13 DISPLAY DATA(データの値表示)」を参照してください。

(a) データ属性表示

データの属性に従い値を表示します。データの値が属性で表示できないときは,16進数で表示されます。

(表示例)
  • AIX(32),Linux(x86)の場合

 名  称      データ1
 値        123
 
 名  称      データ2
 エラー
 *001E87C0  0000
  • AIX(64),Linux(x64)の場合

 名  称      データ1
 値        123
 
 名  称      データ2
 エラー
 *00000000004172F8  0000

(b) 16進数表示

メモリに位置するアドレスとともに,データの値を16進数で表示します。アドレスは,先頭に”*”を付けて表示され,表示できないときは,”*-------- ” が表示されます。データの値は,4バイト(8けた)単位に区切って表示されます。

(表示例)
  • AIX(32),Linux(x86)の場合

 名  称      データ3
 *001E87C0  31323334 353637
  • AIX(64),Linux(x64)の場合

 名  称      データ3
 *00000000004172F8  31323334 353637
注意事項

表示されるデータのサイズは,32,767バイトまでです。これを超えるときは,データの先頭から32,767バイトを表示します。32,768バイト以降のデータは,DISPLAY DATAコマンドにデータ名の部分参照を指定することによって表示できます。

(2) データの代入

ASSIGN DATAコマンドで,データに値を代入して,値を変更できます。

ASSIGN DATAコマンドの詳細については,「5.4 TDコマンドの詳細」の「5.4.15 ASSIGN DATA(データの値代入)」を参照してください。

(3) データの比較

IFコマンドを使用して,比較条件式によって,データとデータの比較,データと定数の比較ができます。比較条件式によって,TDコマンドの実行の条件を指定できます。また,比較条件式は,データ監視条件の設定にも使用できます。

IFコマンドの詳細については,「5.4 TDコマンドの詳細」の「5.4.16 IF(データの値比較)」を参照してください。